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EARTH STAGEに舞い降りたのは、ジャパニーズ・ロック界の至宝、木村カエラ! アルバム『Scratch』の大ヒット、初の日本武道館ライヴと、カエラにとって2007年は変化の年だったように思うが、その締めくくりとなるのがこのステージである。デビュー当時の不慣れさを脱却した後のカエラのライヴはよくなかった試しがないが、ここぞというときに決めてくれる彼女だから俄然期待が高まってしまう。今か今かと待ち構えるオーディエンスの前に、CDJおなじみ「2008」のサングラスをかけてカエラが登場! ピンクのスキニージーンズにボーダーシャツというロンドンっ子のような格好で、荘厳ポップな“SWINGING LONDON”をスタート。続く“TREE CLIMBERS”“Yellow”でヘヴィーにロック・ギアを加速させたあとはカエラの独壇場。“L.Drunk”では脳みそがぐるぐるになり、“ワニと小鳥”ではストレートなメッセージに胸を締め付けられ、“Circle”ではタオル回しで会場が一体に……と、曲ごとに変化させる緩急自在の歌声で無上のロック空間を作り上げてしまった。あらためてミュージシャンとしてのポテンシャルの高さに驚くが、まだまだ未知数を感じられるのもカエラのすごさ。 2008年はどんなふうに進化するのだろう?とワクワクしながら、ラスト曲“Magic Music”まで踊らされたのでした。(上田智子)