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大工原(Dr)のカウントと共に一気に飛び出した爆音に石井(Vo)がシャウトを注入して“ネタのないパブリック”がスタート。キメどころでは、石井、小倉(G)、山中(B)が一斉にジャンプし、お客さん達をどんどん巻き込んでいく。タメる場面と大爆発の間を一気に行き来するサウンド展開を聴かせた2曲目“FIVE SENSES-FIVE MINUTES”では、石井がスタンドからマイクをとってステージ上を激しく動き回り、お客さんは大喜び。3曲目“リレイション”は熱いタテノリがフロアを激しく揺らしていった。
 「乾杯と言おうと思ったけど、俺、お酒飲めないから……」という石井の短いMCを経て“モザイク”へ。この曲では小倉がギターではなくキーボードを演奏して、抑制の利いたアンサンブルを届けてくれた。しかし、“through your reality”は再びヒリヒリした爆音の塊となり、途中で小倉はマーシャル・アンプの上に乗っかってジャンプ。何が飛び出すか分からないQomolangma Tomatoは、目と耳の両方にとって実に刺激的なバンドだった。
 「俺たちを選んで観にきてくれてありがとう。地球温暖化の原因が二酸化炭素のせいじゃないって説があるんだって。知ってる? 世の中に流れている情報は真実とは限らない。でも、ここでみんなが楽しんでいるのは真実なんだよ。今日は真実を掴んで帰ってください」という大工原(Dr)のMCがお客さんの共感を大いに呼んでラスト曲“動揺”へ。濃厚なグルーヴを存分に示したクライマックスとなった。(田中大)