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開演時からフルハウスのCOSMO STAGEに増子が「ハイようこそいらっしゃいましたー! 今、COUNTDOWN JAPAN初の、入場制限ではなく出場制限が掛かっております!出てはいけませーん。出てはいけませーん。でも今年は、死にゃあいいような奴が生き残って、大事な人が亡くなってしまうような年でしたけれども。こうしてみんながここにいるってことは、そこそこ良い年だったんじゃないでしょうか!」と告げ、<生きてるだけでオッケー>という身も蓋もないど真ん中のフレーズが突き刺さる“全人類肯定曲”を披露する、続けて“NO MUSIC NO LIFE”に繋ぐが、これこそ音楽と人生が誤差ゼロで重なる怒髪天節だ。「10数年ぶりにラヴい曲を作ったんだけど、2、3か月ライヴでやってみても未だにどこ見て歌っていいのかわかりません」と“武蔵野流星号”の物語へ。更にはCOSMO STAGEゲートに密集するオーディエンスにまでスウェイが伝播した“ドンマイ・ビート”、“労働CALLING”と、まさに民衆の、民衆による、民衆のための日本語ロックが炸裂しまくる。挙句の果てには「俺たちの長い人生では、1時間ぐらいどうってことないんだ。鶴には悪いが、カウントダウンしちゃいます!」と堂々たるフライングをかまして、目出度さ満点の“酒燃料爆進曲”でCOSMO STAGEを歓喜の坩堝へと叩き込んでいった。「なんか得した気分になる」。これが怒髪天のライヴなのだ。(小池宏和)