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 「ようこそ、ワーキング・プア・ステージヘ!」、増子直純(vo)が客席に叫び、1曲目“日刊 大冒険”がスタート。熱い男気に満ちたロックンロールがドバドバと放出され、スタート早々、場内はとんでもない盛り上がりとなっていった。興奮して歌い踊っている内に、“夕暮れ男道”“NO MUSIC , NO LIFE”と、一気に3曲も堪能してしまった。夢中になって忘れていたが、もうすぐ年明けのカウントダウンなのでは?、と思っていたところで突然「歓喜の歌」が流れ始め、大人数の聖歌隊がステージ上にズラリと登場した。「歌え! 適当に!!」と、増子は客席を煽り、自身も適当な歌詞で「歓喜の歌」を歌い始める。「毎年総理大臣が変わるこの国で、来年は俺が総理だと思う。毎月1万2千円をみんなにあげるぞ!」と、増子がスケールの大きい宣言をしたところで、ステージの左右にカウントダウンを告げる時計が登場。「3.2.1.おめでとう~!」、場内一体で新年を祝し、“酒燃料爆進曲”がスタート。あれ? ステージを眺めると、聖歌隊の中に変なお面の人達が混じっている気が…なんとビークル! 彼らが突然合流し、披露されたのは“ドンマイ・ビート”。そして、ビークルが帰った後も、痛快なエネルギーに満ちたナンバーが連発された。“ビール・オア・ダイ”“労働CALLING”“サスパズレ”…曲を知っている人も知らない人も、とにかく夢中で歌い踊り、腕を掲げたあの光景は本当に美しかった。いろんな境遇の人達が集まっているこの会場だが、何だかスッキリしないものを抱えているのはみんな同じだと思う。あの場にいた全ての人達の負のエネルギーを、不屈のファイティング・ポーズと明るい笑顔に変えた怒髪天に感謝! 何だかとっても良い2009年になりそうな気がしてきた。素敵な1年を過ごして、また次回のCDJをみんなで楽しみましょう!! (田中大)