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サウンド・チェックの段階から超絶テクニック満載のブルージーなギター・プレイを披露して、早くから集まったオーディエンスを沸かせてしまう竹内朋康! ヴォーカリストに椎名純平、ドラマーに白根佳尚、ベースに鈴木渉、キーボードにSWING-O a.k.a.45という顔ぶれが結集したスーパー・グループが、このCOUNTDOWN JAPAN 10/11でDezille Brothers名義としては初のステージに立つ。SOIL&"PIMP"SESSIONSから元晴とタブゾンビというホーン・セクションのゲストも交えた豊穣なバンド・サウンドの中から、ソウルフルで力強い椎名純平の歌声が届けられる。ファスト・ファンク/ロック・ナンバー“やみつきスピード”では、クリスピーな節回しの早口ヴォーカルでオーディエンスの腰を直撃。いやもう、顔触れだけで充分に覚悟はしていたつもりだが、予想を遥かに超えるファンキーな演奏と歌声に支えられたステージングになっている。
Pファンク風のイントロから壮大な詩情に連なってゆく“To The Limit”では、スウェイを求めながら竹内朋康、ギターを背に回してハンド・マイクでラップを披露。おお、マボロシでも見せてくれていたけど、更にそのキレは鋭くなっているぞ。そして陽性でメロディアスなナンバー“やぶれかぶれ”では、メンバーが右に左にとステップを踏む。楽しい。「みなさんはじめまして、Dezille Brothersと申します! 新人です。いささかトウが立った中年バンドではございますが、3月2日にアルバムが、出ます。3月ってずいぶん先だなあ、という方には、今日、シングルを持ってきておりますので!」と椎名。そう、彼らは今日の会場内で、特別にワンコイン・シングルを販売してくれているのだ。そのシングルに収録された、女の子のご機嫌を必死に伺う男の哀愁ナンバー“ゴキゲンナナメ”が、最後にステージ上でフリーキーに爆発するアンサンブルを轟かせる。まだ夕方に差し掛かる時間とは思えないほど、濃密でホットなパフォーマンスだった。(小池宏和)