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シンフォニックなオープニングSEと相まって、GALAXY STAGEにはさながらボクシング世界ヘヴィ級タイトル・マッチのごとき緊張感と高揚感が充溢。割れんばかりの大歓声を浴びて、ジャパニーズ・ラウド・ロックの突破者・FACTがオン・ステージ! 登場するなりドラムス・Eijiがシャウト――「マザー・ファ●カー! MAKUHARI! 祭の用意はできてんのか!? アゲてこうぜ~!」。そのまま烈火のごとく“pressure”に雪崩れ込み、「Come on, Guys! Everybody, Hands Up!!」とフロントのヴォーカル・Hiroが呼びかければ、フロア中のハンズが天高く突きあがる。国内のみならず、US、EUなど海外遠征でも培われた屈強な“世界基準”サウンドの威力はハンパじゃない。「ここでブチ上がらなきゃどこでブチ上がんだ!? 何にも気にしなくていいんだよ、かかって来いよ!!」と、更にオーディエンスに挑んでいくが如く、早々にキラー・チューン“a fact of life"を投下。GALAXY STAGEは瞬く間に沸点へと駆け上がっていく。「コンニチワ! 僕らがFACTです! どうですか? ブチ上がってますか!? 楽しんでますか!? 俺たちは、28日の今日のこの時間に君たちに出会えたことを光栄に思います。みなさん速い曲は好きですか!?」と最初のブレイクでHiro。フロアからの熱烈なレスポンスのなか“this is the end”、そして「みんなで踊ろうゼ!」と“paradox”と畳み掛け、更なる高みへとオーディエンスを牽引。高解像度にして高精度なTakahiro & Kazukiのギター・コンビネーションがとにかく痛快だ。「どーですか!? 俺たち5人は、こういう音楽をやってます。好きですか!? そんな君たちを俺らも大好きです。ありがとう!」とHiroが感謝を届ける一方、「まだまだこんなもんじゃ年は越せねーんだ! ヤレんのかMAKUHARI!?」とEijiがアジテートして、“part of it all”、“dec 2”と絨毯爆撃のごとき怒涛の攻勢を仕掛けるFACT。「“それしかない自分”っつうのをガンガン見せて、来年はイっちゃえばいいんじゃない?? OK、歌おうぜ!」とのHiroの先導で、終盤の“purple eyes”では「オーオーオーオ!」というシンガロングがGALAXY STAGEを包み、ラストの“rise”では「3、2、1、Come on!」の合図で一斉にジャンプ・アップ! GALAXY STAGEのオーディエンスを残らずユナイトさせたその光景は、どこか崇高で温かく、美しくもあった。(奥村明裕)