続いて登場するのはThe Mirraz! 登場SEが毎回変わる彼ら。本日はグループ魂の“都会の山賊”で関口(Dr)と、サポートを務める中島(B)&佐藤(G)がオン・ステージ。超満員のオーディエンスから地鳴りのような歓声が上がる。そのまま雪崩れ込むように“Check it out! Check it out! Check it out! Check it out!”がスタートすると、いつにも増してド派手な衣装を纏った畠山(Vo&G)が登場! 虎柄の衣装で現れた昨年に引き続き、あの衣装はどこで見つけてくるのだろうか。なんてことを考えているうちに、MOON STAGEは早くも熱気ムンムンに。さらに“CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい”が放たれると、ダーティーでカオティックな空気が立ち上る。畠山の挑発的なリリックに引っ張られるように無数の拳が突き上がるさまは、なんとも壮観だ。「どうでもいいよ、水嶋ヒロの小説!」という天邪鬼(?)なMCが飛び出した後は“ハッピーアイスクリーム”へ。先ほどまでの捻くれた空気感が嘘に思えるほど、リアルな感情を剥き出しにした歌がストレートに響いていく。さらに「来年の1月にリリースするアルバムから1曲やります」として“あーあ”をドロップ。多幸感あるリフと性急なビートが疾走するロマンチックなナンバーに、フロアからあたたかな拍手が上がる。しかし“TOP OF THE FUCK’N WORLD”のエッジのたったリフが投下されると、フロアは再び漆黒の世界へ。獲物を狙う肉食動物のように攻撃的スリリングなアンサンブルが、フロアの興奮を高めていく。「グループ魂がすごい好きで……」と、本日EARTH STAGEのトップを飾ったグループ魂のライブを観た話や、楽屋裏でのこぼれ話を披露した後は、「今年は暗いニュースが多かったんで、来年は幸せなニュースが増えるといいですね」と一言。そしてラスト“イフタム!ヤー!シムシム!”へ。奔放で抜けの良いグルーヴがフロアを眩い光の世界へと導いて大団円を迎えた。ヤンチャで、やさぐれてて、捻くれていながらも、その奥に潜むピュアな一面をも露にした爽快なアクト。終演後、「次のライブへ急げー!」と退場するオーディエンスを促す畠山の、とにかく楽しそうな姿が印象的だった。(齋藤美穂)
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