前アクト・Coccoに続いて、再び大勢のオーディエンスでパンパンとなったMOON STAGE。弾けるような歓声のなか、ビースティーズのSE（“CH CHECK IT OUT”）に乗って、The Mirraz（ザ・ミイラズ）がオン・ステージ！　虎柄の衣装にモスクワ人のような帽子を被って、ヴォーカル＆ギターの畠山はド派手ないでたちだ（「アチィ」っつってすぐ脱いじゃったけど・笑）。４人が最初の一音を鳴らした刹那、何かのスイッチが押されたようにフロアには一斉にコブシが乱立！　「幕張～！ フォー!!」と畠山がさらに熱狂を煽る。先ごろベーシストの脱退が発表され盟友・ケーゾー（QUATTRO）をサポートに迎えてのステージだったのだけれど、そのサウンドはタイトかつ挑発的。どこかルードな“フシダラさ”が感じられるのもいい。MCでは「来年は虎年だから。タイガー！ タイガー！ ジレッタイガー！」と、ドラマ「タイガー＆ドラゴン」ばりにシャウト。「泉谷しげる行ったほうが楽しいぜ!?　俺も観たかったな～」なんて、ふてぶてしい余裕もみせる畠山である。しかし終盤、「あと何分やっていいの？」と訊く畠山に“巻き”の指示が――「巻かないとヤバい？ どうする？ どうする??」と慌てふためき、遂には「もう終わりだ！　文句ならヤマザキに言えよ！」と、ラスト１曲を一気呵成に掻き鳴らしてフィニッシュ。「拍手はいらん！　早く泉谷しげるんとこ行ったほうがいいぜ!!」と最後まで挑発的なMirrazだった。天晴れっ！（奥村明裕）