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MEN'S 5の“とってもウマナミ”をSEに、昨年ここGALAXY STAGEでカウントダウンを務めたThe Mirrazが登場。1曲目は“スーパーフレア”。いきなりタイトなバンド・サウンドが超高速で疾走し、GALAXY STAGEをレッドゾーンへ引き込んでいく。触れただけで流血してしまいそうな殺傷力抜群のサウンドでありながら、それを受け止めるオーディエンスはすごく楽しそう。まさにThe Mirrazの真骨頂と言える、バンドとオーディエンスの背徳的な共犯関係が1曲目から築かれていく。そのまま“check it out! check it out! check it out! check it out!”へ雪崩れ込めば、さらなるスピードで暴走するバンドサウンド。10月31日に正式加入した新谷元輝(Dr)のドラムがすさまじいテンションのアンサンブルを見事に支えていて、盤石のグルーヴを生み出している。その確かな手ごたえを物語るように、「あなたに会いたい」というピュアな想いを光り輝くサウンドに変えて全方向に解き放った“ラストナンバー”を終えた直後、フロントマン・畠山承平(Vo・G)は「ありがとう!」と高らかに口にした。

“i want u”のスイートなハーモニーで心地よい横揺れを誘った後は、「新曲やらしてください」という短いMCから“この惑星のすべて”へ。伸びやかなギターリフと性急なビートが絶妙な対比を描く上で、「君のすべてを知りたい」という切実な想いが爆発する。これにはオーディエンスも身動きせずに聴き入っている様子だったが、そこから“CANのジャケットのモンスターみたいのが現れて世界壊しちゃえばいい”“気持ち悪りぃ”と連打すれば、一気呵成にジャンプ&シンガロング! さらに「今年もこのステージでライヴができて本当に嬉しいです。これもお前らのおかげだ。来年は午年だからSEを“とってもウマナミ”にしたんだけど……」というMCを挟みつつ、「お前らの曲やるぞ!」と雪崩れ込んだ“僕らは”で響きわたったシンガロングの壮烈さといったら……かつて世間への不満をヤケクソ気味にまき散らしていた彼らが、こんなにも大きな合唱を響かせるバンドになったんだという事実を前にして、あらためて胸が熱くなる。そして“真夏の屯田兵 ~yeah! yeah! yeah!~”で灼熱のパーティ空間を出現させてフィニッシュ。今年メジャー・デビューを果たし、そのサウンドもマインドも飛躍的に大きくなったThe Mirrazの「今」が見て取れる祝祭的なアクトだった。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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