DJにバンドにアイドル等幅広いアーティストが登場するASTRO ARENA。後半戦のトップに登場したのは、2010年1月1日に結成された5人組ガールズ・ダンス&ヴォーカル・グループ、東京女子流。 「東京女子流です! COUNTDOWN JAPAN、盛り上がっていくぞ!!」というパワフルな掛け声とともに、カラフルで愛らしい衣装でステージに登場した5人。バキッとしたエレクトロ・サウンドに乗せて、ぶんぶんとタオルを回しながらステージを軽やかに跳ねる。 1曲目の“Limited addiction -Unlimited addiction Mirrorball Royal Mix-”など、リミックス・バージョンによるクラブ仕様のディープなトラックで、「もっと、もっと!」と、タオル片手に盛り上げていく曲が並ぶ。結成から現在まで、とにかくステージで経験を積んで鍛えられている彼女たちだけに、歌とダンスに真摯に向き合っているのが伝わってくる。MCはまだあどけない印象もあるけれど、5人で魅せる一体感のあるパフォーマンスはダイナミックで、手を振ったりジャンプしたりと、曲が進むごとにオーディエンスが昂揚していくのもよくわかる。
LUNA SEAのJが曲提供をしたり、八王子Pがプロデュースを手掛けたりと、楽曲ごとに新たなトライアルも行っている東京女子流。Base Ball Bear・小出祐介(G&Vo)作詞作曲の新曲“Partition Love”も披露。これが、小出の作家性が大爆発した曲で、ダンサブルなエレクトロ・チューンに、ブレイクやキメをたっぷり盛って、ザッツ歌謡曲! なメロディ展開で濃ゆーく聴かせ、踊らせる1曲に仕上がっている。「おっ?」と思わず耳にひっかかるフックや仕掛け満載で、ロック・ファンもにやりとするのでは。この濃ゆい1曲をアグレッシヴに叙情的に歌い踊ると、ここからは、EDMド真ん中な2曲、“Liar -RE:NDZ Remix-”、“ヒマワリと星屑 -Yoshino Yoshikawa Pollarstars Remix-”を、ステージいっぱい使ってぶちかます。これはのらずにはいられないなというアッパーなライヴで、歓声を浴びた5人だった。(吉羽さおり)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。