『COUNTDOWN JAPAN 13/14』4日間いよいよ開幕！　そして、満場のオーディエンスと共にGALAXY STAGEのトップを飾るのはCDJ初出演・前田敦子！　藤井一彦（G／THE GROOVERS）、ウエノコウジ（B／the HIATUS）、白根賢一（Dr／GREAT3）／高野勲（Key）／廣野有紀（Cho）という凄腕プレイヤー陣とともに、黒エナメルのコスチュームで颯爽とGALAXY STAGEに歩み入ってくる前田敦子。うおおっと湧き上がった大歓声が、彼女が高く右手を掲げた瞬間にピンと張りつめ、1曲目“君は僕だ”を晴れやかに歌い上げるその歌声に、刻一刻と高揚感が満ちあふれていく。「こんにちはー！　はじめまして、前田敦子です！　嬉しいです！　こんなに早い時間から、こんないっぱい集まってくれて！」というMCに、ひときわ高らかな歓声が湧き上がっていく。「ロック・フェス初登場」ということすら忘れさせるくらいに、彼女を迎えるGALAXY STAGEのフロアの声援は熱く、力強い。

ポップな躍動感に満ちた“タイムマシンなんていらない”で会場の温度をさらに高めたところで、「続いては、私の大好きな曲を聴いてください！」と“頬杖とカフェ・マキアート”をしなやかに歌い上げ、さらに彼女のソロ・デビュー・シングル“Flower”へ。センチメンタルなバラード・ナンバーを歌い上げるその歌声が、幕張メッセの広大な空間に伸びやかに広がっていく。「みなさん、今日は1日ここで楽しんでいかれるんですか？　4日間行くよっていう人！」と語りかける声に、フロアから勢いよくオーディエンスの手が挙がる。「ああ、すごいですね！　私、去年31日来てたんですよ。お友達と一緒に来て、くるりさんのカウントダウン観てたんですよ。だから、びっくりしました、今年呼ばれた時(笑)。あと、女王蜂さんとかも観に来たんですよ。だから、今年ステージに立てて本当に嬉しいです！」と語るその表情にも、今この瞬間の充実感が滲んでいる。

バンド・メンバーをひとりひとり紹介した後、「3月5日に発売になる新曲、ここで初披露させていただきます！」というコールに驚きと感激の声が会場に響く中、ラスト・ナンバー“セブンスコード”へ！　藤井一彦のギターが刻むアップテンポのリズムに力強いクラップが巻き起こり、パワフルなビートとともに熱唱する彼女の歌声がどこまでも熱く響き渡って――終了。曲終わりで勢い余って尻もちをつきながらも、「楽しかったです！　みなさんありがとうございました！」と上気した表情で呼びかける。「バンド・メンバーにも拍手を！　それではみなさん、よいお年を！」という言葉に、惜しみない拍手が広がっていった。（高橋智樹）