「暴れろー!!」というハヤシ(Vo&G)の第一声と共にPOLYSICSの新章を告げる新曲“ACTION!!!”からスタートしたライヴ、途端にフロアの歓喜が爆発する。“シーラカンス イズ アンドロイド”、“Everybody Say No”、“Shout Aloud!”と、さらにPOLYSICS新旧のキラーチューンを畳み掛け、一気にGALAXY STAGEを灼熱のダンスフロアへと変貌させてしまう。年の瀬のPOLYSICS、どこまでもフロアを燃え上がらせる気だ。
「トイス! トイス! おう! みそか! GALAXY! こんばんわ、POLYSICSダァァァ!!」といつに増してテンション最高潮のハヤシ。来年1月にリリースするニュー・アルバム『ACTION!!!』から“Turbo Five”を披露すれば、オーディエンスは大きなハンドクラップで応える。凄まじい激烈テンションでシンクロするステージとフロア、これこそがPOLYSICSのライヴの醍醐味だ。さらに“I My Me Mine”を畳み掛け、フロアにカオティックな熱狂をもたらすと「ちょっと、飛ばし過ぎた」と息を切らしながらハヤシが語る。「2013年ももうすぐ終わりか~。POLYSICSは2013年、いろいろありました。台湾で初ライヴやったり、5年ぶりのヨーロッパツアーをしたりね。夏はレコーディングしまくって全然日焼けしなかったとか、伊達メガネをバラされたり、大きなトピックスがいっぱいでした。最後にPOLYSICSで暴れ納めして、DJハヤシで笑い納めしてくれたら嬉しいです。ダバダバ収めしようぜ!」と“Let's ダバダバ”へ。フロアはもう「ダバダバ」の大合唱の狂乱騒ぎだ。“Baby BIAS”ではGALAXY STAGE中がハンドクラップに包まれて、壮観な盛り上がりを呼ぶ。
“MEGA OVER DRIVE”でヤノ(Dr)とフミ(B)がめまぐるしいグルーヴを繰り出すと、イントロから大歓声が起こった“URGE ON!!”ではハヤシがシンセサイザーを持ち上げて演奏するという怪演を披露。ラストの“BUGGIE TECHNICA”では、ロックバンドとしての自負とプライドを見せつけるような壮絶なバンドアンサンブルを披露し、フロアを大いに沸かせた。2013年のクライマックスに、オーディエンスに最高の笑顔と汗とダンスをもたらした、痛快極まりないライヴ。POLYSICSは今年も最強だった。(大山貴弘)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。