GALAXY STAGEを埋め尽くしたフルハウスのキッズが待ち受けるのは、HAWAIIAN6、locofrankとの3WAYスプリットアルバム『THE ANTHEMS』に続いて、自身7枚目のアルバム『Care Package』もリリースと、目まぐるしくも実り多き一年を駆け抜けたdustbox! オープニングの“Riot”から3人は一糸乱れぬアンサンブルで急発進。「思っきり行くぞ!」とSUGA(Vo・G)が呼びかけると、“Try My Luck”、“Break Through”、“Spacewalk”と、REIJI(Dr)の叩き出すリズムを土台に次々と楽曲を畳み掛けていく。
「COUNTDOWN JAPANさ、最高だよね! 普段ライヴハウスでやってんだけど、こんなでっかいところでやらせてもらうのは滅多にないことなんで、ホント感謝しております」とJOJI(B)が語り、「みんなの来年が素晴らしい年でありますように――」と願いを込めて“Imagine”、「来年、俺ら15周年なんですよ。15年前に作った歌やるわ!」と“Promise You”、さらに“We Will Surely Meet Again”と曲を重ねるごとに、客席のヴォルテージはどんどん上がっていく。笑顔咲き乱れるその光景に、「毎回思うけど、すげぇ景色です!」(SUGA)、「いやぁ、音楽やっててよかったわ!」(JOJI)とメンバーも感無量だ。
「かかって来いよ! また来年もライヴハウスで遊ぼうぜ!!」(SUGA)と、終盤も“Hurdle Race”、“Tomorrow”、と身体を内側から突き動かすようなフィジカルな快楽性と、心底楽しいのになぜだか胸が締め付けられるとびきりのロマンチシズムを響かせる。言うまでもなく、それは一朝一夕では決して鳴らせない類のもので、“Bitter Sweet”でSUGAが語っていたとおり(「人生、苦いときも甘いときもあるよね? 苦いときも、楽しめればいいよね!」)、いつだって全力で走り続けてきた3人の、汗と笑顔の結晶のようなメロディック・パンクだ。15周年イヤーも一丁よろしく!!(奥村明裕)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。