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「人間50年 アイドル5年、尾張名古屋にしゃちほこあり」というセリフから始まる出囃子が鳴り響けば、ASTRO ARENAはフロアもスタンドも得も言われぬ期待と興奮に包まれる。6人が笑顔でステージに現れると、オーディエンスからは地鳴りのような大歓声。初のロックフェス出演となるチームしゃちほこの登場に、早くも会場は大熱狂だ。「皆さん、こんにちは! 名古屋から来ました、チームしゃちほこです! 多分、このフェスで一番ペーペーなので、優しく見守ってください」という坂本遥奈のMCとは裏腹に、ASTRO ARENAは完全に彼女たちのホームグラウンド状態である。

“首都移転計画”でライヴの口火を切れば、ステージで躍動する6人のパフォーマンスが、会場に華やかな熱狂を巻き起こしていく。彼女たちのステージを遠巻きに眺めていた観客も、ぐんぐんステージに引き寄せられ、ASTRO ARENAに熱い一体感が生まれる。ノンストップで歌い、踊る彼女たちに負けじと、オーディエンスもオイコール&ハンドクラップで大盛り上がりだ。“そこそこプレミアム”、“トリプルセブン”と立て続け、フロアをしゃちほこ色に染め上げると、「初めて見る方もたくさんいると思いますが、今日はこの6色だけでも憶えて帰ってください」と坂本遥奈が語り、メンバーそれぞれの自己紹介へ。続いて、「皆さん、見よう見まねで一緒にやってください!」と秋本帆華の声に続いて「味噌カツ! 手羽先! エビフライ! せーの、チームしゃちほこです! ハーッ!!」といういつもの決め台詞に大盛り上がり。

「2013年のチームしゃちほこも、いろんなことがありました。2014年も多分、いろんなことがあります」と今年最後のステージで秋本帆華が振り返ると、フロアからは「オー!」とか「ホー!」とか大歓声が起こる。ホントにもう、彼女たちの一言ひと言、一挙手一投足にオーディエンスの食いつきがものすごい。ラストに新曲“大好きっ!”を披露しASTRO ARENAに爽やかな感動を広げると、「ちっちゃくても名古屋嬢、チームしゃちほこでした! 良いお年を!」と笑顔で語り、ステージを去った彼女たち。全国メジャーデビューを果たし、大躍進となった2013年の有終の美を華やかに飾るステージだった。(大山貴弘)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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