午後8時35分――GALAXY STAGEも初日最後のアクトを迎える時間だ。ドヴォルザークの“新世界より”をかき消すように「いくぞ、幕張っ!!」と金井政人(Vo・G)が叫んで、初っ端からBIGMAMAはトップギアでスタート! ダイナミズム溢れるバンド・サウンドで“荒狂曲“シンセカイ””を轟かせ、フロアに万雷のハンドクラップを沸き起こす。さらに“#DIV/0!”、“Mr.&Mrs.Balloon”と一気呵成に連続投下。「会いたかったよ、COUNTDOWN JAPAN! どんなアーティストよりも、いちばん楽しみにしていた自信があります。みんなで叫んで、イヤなこと全部忘れちゃおうよ!」と叫ぶ金井の両サイドでは、東出真緒(Violin)と柿沼広也(G・Vo)がステージ左右に歩み出てオーディエンスを更に煽ってみせる。後方の安井英人(B)&リアド偉武(Dr)は極太のボトムでバンド・サウンドを支え、GALAXY STAGEを根こそぎ熱狂の果てへと誘っていく。デビュー以来、いささかも立ち止まることなく、小さな一歩を着実に積み重ねてスケールアップを遂げてきたバンドの気骨と筋力が目に見えるような、堂々たるアンサンブルだ。
「毎回、どうしても同じことを言ってしまうんですけど、この時間/このステージを選んでくれて本当にありがとうございます! お次はパーティー・ソング。一緒にバカんなって踊ろうぜ!」と中盤“Zoo at 2 a.m.”では盛大なダンスとシンガロングに巻き起こって、翻って可憐なミドルナンバー“君想う、故に我在り”ではオーディエンスをどっぷりと楽曲の世界に耽溺させる。「音楽が大好きなみんなにお礼が言いたいです。この一年間、音楽を楽しんでくれて本当にありがとうございます! 今日みたいな瞬間があるから、僕はロック・フェスが大好きです。もっともっと楽しいものを届けられるように、人生を賭けます」と感謝と決意を届けて、終盤も“alongside”、“秘密”と再びGALAXY STAGE一丸の歓声とシンガロングを巻き起こして疾走。そして、「みんながいい初夢を見れるように、用意してきた曲があります――」と、本編ラストには来年2月26日に発売が決定したニューシングル“Sweet Dreams”を披露! 勇ましいビートとメロディラインがいくつものコブシを突き上げさせ、アンコールでは金井の呼びかけでフロア一面に無数のタオルが掲げられる。“until the blouse is buttoned up”が再び場内をひとつに結び、「愛してるよ、みんな!」と輝くような歓喜と共に初日GALAXY STAGEは終演を迎えた。鋭意制作中のコンセプトアルバム『Roclassick 2』、そして「Roclassick Tour 2014」の開催も控え、2014年はBIGAMAMAにとってさらなる飛躍の年になるはず!(奥村明裕)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。