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COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
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2013年は、半年間の活動休止からの復活を果たし、メジャーからのフル・アルバム『公園デビュー』リリースなど、活動的な1年を過ごしてきた赤い公園。「マクハリー!!」と集まったオーディエンスに呼び掛け、“塊”を用いたサウンドチェックを経ると、純白の衣装を纏ったメンバー4人が改めて姿を見せた。復活を告げた楽曲であり、アルバムの導入部にも配置されていた“今更”が、上質にして奇想天外な展開を見せながら視界一杯のスウェイを巻き起こす。

「あらためまして、幕張の皆様。COUNTDOWN JAPAN初出演です、赤い公園と申します」と佐藤千明(Vo&Key)が挨拶すると、津野による水滴の滴るようなピアノの音色に導かれた“交信”が、壮大なサウンドへと広がっていった。そして「男子ー! 女子ー! 男子!! 女子!! 2014年、かかってこいやっ!!」と煽り立てる“のぞき穴”からは、彼女たちならではの悶絶級オルタナ・グルーヴが炸裂してゆく。

“カウンター”をその太いベースラインで牽引する藤本ひかり(B)と、シンガロングを追い回すように鳴らされる歌川菜穂(Cho・Dr)のビート。どこまでも先鋭的なサウンドに佐藤の美しい歌声が映える“透明”に触れていると、このバンドの革新性を痛感せずにはいられない。「私たち、2/12にシングルをリリースすることが決定しました!」と、ダブルA面の『風が知ってる/ひつじ屋さん』から“風が知ってる”をライヴ初披露するという趣向も盛り込んでくれた。吹き荒れるギター・ノイズと打ち込みの同期サウンドが手を取り合った、かつてないほど大きなスケール感と求心力を備えたナンバーだ。歓声に応えながら「やさしいね~! 幕張のみんな、やさしいね~! 僕の顔をお食べ~!」と佐藤がアニメ・キャラの物真似で笑いを誘い(でも、この2013年末、作者追悼の意味もあるのかなと思ってちょっとグッときました)、ラストはお馴染みにして圧巻の“ふやける”だ。理解のギリギリを狙って衝撃をもたらす、そんな赤い公園のステージであった。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

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