Fukaseの初のソロアルバムがリリースされた。自分の好みを明確にするために手を動かしたし、すごい能動的にいろんなものを思い出そうとした。それの一環としてトラック作りがあった
完全なヒップホップアルバムで、すべてのラップ、そして大半のトラックをFukaseが手掛け、Shintaro YasudaやkrynXらトラックメイカーとNakajinもトラックメイキングに参加している。
全8曲、それぞれが独自の個性と世界観を主張する楽曲。Fukaseがやりたかったことをタイトにまとめ上げた強いコントラストを放つアルバムだ。新たなヒップホップが誕生したという手応えは十分にあり、同時にSEKAI NO OWARIとは完全に一線を画したソロアルバムとしての手応えもまた十分にある。ドーム級のバンドのフロントマンがいきなり自力でヒップホップのアルバムを作り、しかもそれがこれほどのクオリティーを誇るというのは、たとえFukaseであるとはいえ驚嘆に値する。韻の踏み方や、ラップとしての強度を届ける発声の仕方など、自らをラッパーとして成立させるために「セカオワのFukase」とは違う表現方法を根本から確立させなければここまでの作品は作れないはずだ。Fukaseの本気度に圧倒される。
長かった精神的な不調の時期から回復して、SEKAI NO OWARIも100%順調に動き始めている中で新たにスタートするこのソロプロジェクトに、Fukaseはどんな夢を託しているのか?
インタビュー=山崎洋一郎 撮影=堀越照雄(TRON)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年2月号より抜粋)
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