グッフォー(GOOD4NOTHING)の巻き起こした熱気醒めやらぬなか、2日目のGALAXY STAGE 2番目のアクト・ASPARAGUSが登場! “しのっぴ”こと渡邊忍がアコースティックギターをかき鳴らして、オープニングナンバー“DIDDY-BOP”の弾むようなリズムにフロアが揺れる。エレキギターに持ち替えたしのっぴが「ASPARAGUSです。新曲やります。」と呼びかけ、“SHALL WE DANCE?”を投下。これが、パンク・ロックの衝動性をエンジンとして極上のポップネスを響かせるザッツ・アスパラ!なグッドソングで、さっそくフロアからは盛大な手拍子が巻き起こることに。さらに“Analog Signal Processing”、“MEND OUR MINDS”とエモーショナルに疾走。激しくも一糸乱れぬアンサンブルには、3人の人並み外れた技量とセンスを感じさせる。
「数あるステージの中で、このステージを選んでくれたみなさんありがとうございます! なんて言えばいいかな? この気持ち……この日、この時、この場所で君に出会えなかったら、僕らはいつまでも見知らぬ二人のまま……そんな気持ちでいっぱいです!」といつものしのっぴ節に場内爆笑。再びアコースティックギターに持ち替えて、「僕らアコギの曲もあるわけですよ。コブクロ的というか、そういうニュアンスを出してくるのかなと思わせつつ、全然違うっていう(笑)」と“THE UNSPOKEN WORDS”が鳴らされると、「始まるとアキレス腱の伸縮が止まらない」(しのっぴ)との予告どおりフロアが波打ち、続く“I'm off now”では鮮やかなコーラスワークでもオーディエンスを魅了する。「こんないっぱいのカスタマーの前でやれるっていうのは、本当にありがたいなって。ありがとうございます!」と感謝を届け、「最後、渾身の2曲で終わろうと思います。(アキレス腱の)伸縮率がさっきの倍だから! みんな、ふなっしーみたいになるから!」と、ラストは“SILLY THING”、“FALLIN' DOWN”の鉄板コンボにGALAXY STAGEは昇天。踊って笑ってまた踊って、何しろ“楽しい!”が満開の痛快アクトだった。(奥村明裕)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。