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COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
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「さぁ、一発……。とりあえず二発、三発、四発……ブッ倒れるまで踊ってください! 準備いい?」と開口一番に伊藤ふみお(Vo)が呼びかけ、管楽器のファンファーレ鳴り響く“Prayer”からKEMURIのステージが開幕! フロアを埋め尽くしたオーディエンスが一斉に飛び上がって加速度的に熱量を増す中、「一曲、みんなに贈りたいと思います――。20歳でも40歳でも60歳でも、自分が思うか思わないかで見える景色はだいぶ違うと思います。そういう気持ちを込めて作った曲です」と“New Generation”、さらに「音楽はココロに青空を作る力を持ってる!」と“sky without a cloud”を連続投下(後者ではフロア一面に腕がウェーヴ!)。メッセの屋根をブチ抜いて本当に真っ青な大空を描くような、とにかくエネルギッシュで高輝度のSKAパンクに胸が高鳴る!

「COUNTDOWN JAPAN、初めて出演させていただいて非常に嬉しいです。どうもありがとうございます!」とブレイクでは語り、「時として、雨の中たった一人でずぶ濡れになりながらいるような気分になるわけ。でも、立ち続けていられるのは、なんとなく明日はきっといいんだっていう気持ちがどっかにあるからで。そういう曲をやります。Let's go, everyone!」と親密に呼びかけ、6年ぶりのニュー・アルバム『ALL FOR THIS!』から“Standing in the rain”をプレイ。そのパフォーマンスは、あくまでオーディエンスを一人の個人(もっといえば友人)として向き合う彼らのアティチュードに全力で背中を押される思いだった。

最高潮のテンションで一気に駆け抜け、「あと2曲、踊って帰って! もうちょっと行ける? まだまだ行ける!?」と焚きつけて代表曲“P.M.A.(Positive Mental Attitude)”でラストスパート。無数の笑顔が弾けるフロアに、最後にふみおが語りかける――「昨年KEMURIを再結成して、2013年、今日という日までライヴをやってこれました。すべての人に感謝したいと思います! いくつになってもさ、バカみたいなことやってるけど、改めてKEMURIを始めたのは何かを壊すためじゃないんだよね。ひとつでも多くの“輪”を作るためなんだよ」と“Ato-Ichinen”でGALAXY丸ごと沸点へ! 「あと一年! あと一年!」と諸手を挙げて盛り上がるオーディエンスの姿は、この先、KEMURIが生み出すであろういくつもの歓喜の輪を否応なしに想起させるものだった。(奥村明裕)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

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