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先ごろ突発的に年内でのバンド解散(!)を表明。2014年からはソロアーティストとして活動していくことを宣言した黒木渚が、初日COSMO STAGEの3組目のアクトとして登場。楽器隊に続いて純白の衣装で現れた彼女は、冒頭の“あたしの心臓あげる”から鬼気迫るほどの、切実な歌声を響かせる。場内が息を呑むような緊張状態に包まれるなか、「みなさん、こんばんは。黒木渚です! 最後まで全力でやりますんで、楽しんで!」と呼びかけ、ギターを置いた彼女はハンドマイクで“クマリ”を踊るように熱唱。「毎年来てるの? 良い年末の過ごし方をしてるねえ」とフランクに語りかける一方、情念と願いの交錯する壮大なバラードナンバー“はさみ”では再びオーディエンスを耽溺。妖艶な魅力を放つパフォーマンスに客席は完全に釘付けだ。

終盤、「ライヴって楽しいよね!」と笑顔を見せながらも、表情を引き締めて胸中を打ち明ける――「今年一年、すごくいろんなことがあって……。今日がライヴ納めなんだけど、今日のこのステージで、黒木渚はバンドとして解散します。ずっとファンの方の中には、このメンバーだから応援してくれている人もいて。だから、最後にこのメンバーで立とうと思いました。これまでバンドの黒木渚を愛してくれて、本当にありがとうございました(場内大喝采)。これからは私ひとりで、ソロの活動としてやっていきます。これまでよりももっともっと、私のなかの黒木渚の世界を濃密なものにしてみなさんに伝えていこうと思います」と告げて鳴らされた“骨”は、ちっぽけなセンチメントを塗りつぶす輝くような希望と決意に溢れていて、掛け値なしに感動的だった。来年6月1日には渋谷公会堂でのワンマン公演を控え、「戦い続ける覚悟は出来ています。これからの私を見ていて下さい」と解散声明に綴ったソロアーティスト・黒木渚。どんな期待や懐疑も、彼女ならきっと超えてくれるはずだ。(奥村明裕)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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