DJやついいちろうからバトンを受け、3日目のASTRO ARENAを締めるのは、この日のオープニングDJも担った保坂壮彦。まずお見舞いしたのは、マキシマム ザ ホルモン“予襲復讐”。泣きのヘッドバングから、「踊れ!」とフロアを鼓舞し、BOOM BOOM SATELLITES“KICK IT OUT!”のマッシヴなビートで、会場を揺らす。
ラウドな曲でがっつりと盛り上げたあとは、サカナクション“アイデンティティ”から、ビークルとユアソンによるアッパーなパーティー・ソング“FOOL GROOVE”で踊らせ、保坂もまたガッツポーズをきめる。1日中たっぷり遊んで、それでも遊び足りない観客を煽り、ASIAN KUNG-FU GENERATION“リライト”で大合唱を巻き起こした。
「わたくしごとで申し訳ないんですが、今までのCOUNTDOWN JAPANでいちばん楽しい! みんなほんとありがとう」。残り10分というところで、そうフロアに声をかける。「流れる音楽に身をゆだねて、思いを発散して、踊って、繋がって……以上!」と、ちょっと感極ったように付け加えて、フジファブリック“Sugar!!”、Ken Yokoyamaによる“愛の讃歌”のカヴァー“If you love me(Really love me)”で、ばっちりと締めてくれた。
が、集まった観客はここではまだまだ終われない。アンコールの声が上がる。「踊りたい曲ある?」という保坂の問いに、口々に曲の名を叫ぶ観客。そこでもっとも聞こえてきたのが“STAY GOLD”。「“STAY GOLD”? Kenさんの曲のあとにハイスタをかけるって普通はしないんだけど――」なんて言いながら、「アンコールが嬉しい。齢42歳のおっさんなんで、これ以上言っちゃうと泣いちゃいます――踊りましょう!!」と、リクエストに応えて“STAY GOLD”へ。残るすべてのエネルギーを使い切る勢いで跳ねまくり、踊りまくるASTRO ARENA。最後の最後まで、笑顔で溢れたステージになった。(吉羽さおり)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。