「12月30日、COSMO STAGE。忘れられない30分にしようぜ!」と玉屋2060%(Vo&G)。“Cult pop suicide”で幕を開けたWiennersのライヴは、壮絶なテンションのまま猛スピードで突っ走る、痛快すぎるステージだった。
“TOKYO concert session”ではマナブシティ(Dr)が繰り出す鬼のようなビートと、560(Ba)のランニング・ベース、MAX(Vo&Key)のキテレツなキーボードに、玉屋2060%のキレッキレのギターが激しく交錯し、Wiennersでしかあり得ないポップでクレイジーな盛り上がりに包まれる。続く“シャングリラ”ではオーディエンスの無数の手が一斉に揺れて、「HOLI T.O.K.Y.O.」のコール&レスポンスでCOSMO STAGEにものすごい一体感を産み出していく。「17時半、COSMO STAGEを選んでくれて本当にありがとうございます! こういう音楽で、これだけの人の前でやれて、今までの苦労が吹っ飛んでいく気がします」と玉屋も感慨深い表情だ。
「幕張、まだまだ行こうぜ!」と“Idol”を披露すれば、性急なビートがフロアにカオティックな熱狂をぶちまけ、さらに“Justice4”でオーディエンスの興奮を加速させる。「幕張にお集まりの皆さん、日本のロック・シーンを助けて!」と叫び披露した“レスキューレンジャー”に続き、「幕張、もっと高いところまで行こうぜ!」と演奏したダンスナンバー“蒼天ディライト”は、今年リリースしたメジャーデビューシングル曲だ。フロアでは4つ打ちのリズム合わせて見事なオタ芸を披露するナゾの集団まで現われ、超絶な盛り上がりに。沸きに沸くフロアを眺めて、「いま目の前に、超絶景」と歌詞を変えて歌った玉屋。フロアいっぱいのオーディエンスが満面の笑みで踊り倒している光景は本当壮観だった。
「また来年、もっとデカイところで会いましょう」と最後に“Venus”を演奏し、COSMO STAGEをダンスホールに変えたWiennersのステージはフィナーレ。超攻撃的なライヴ・パフォーマンスでオーディエンスの笑顔を勝ち取ったステージは、もう楽しいを飛び越えてしまうぐらい感動的だった。(大山貴弘)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。