ハヤシヒロユキからのバトンを受け取って、COUNTDOWN JAPAN 13/14、ASTRO ARENAの年またぎを担当するのはダイノジ。2014年まであと45分、刻々とその時が近づくなか、ダイノジ=大谷ノブ彦と大地洋輔が、いつもの虎のセーターで登場した。
1曲目に選んだ曲は、小林旭“熱き心に”。「聴いていただいたのは、作曲・大瀧詠一、“熱き心に”ですよ」(大谷)。今朝飛び込んできた大瀧詠一氏の訃報を受けての選曲だ。そしてここからカウントダウンまで、洋/邦楽ちゃんぽん状態で、一気に祭りのテンションを上げていく。「DJダイノジ、はじめまーす」という大地の一声で、オフスプリング“WHAT HAPPENED TO YOU?”、クーラ・シェイカー“Hush”、ヴァンパイア・ウィークエンド“Diane Young”などメロコア、UKロック、インディ・ロックを織り交ぜながら踊らせる。「噂は聞いてますよ、ヘッドバンギングがすごいらしいですね。2013年の嫌なこと、ヘドバンに込めてみませんか」(大谷)。その言葉に、大地は上半身裸となって、スリップノット“People = Shit”でヘドバン! 「頭、触れ~」の合図でフロアも波打つようにヘドバンする。そしてステージには、なんと浅草キッド・水道橋博士が学ラン姿で登場、渾身のヘドバンをきめているではないか。さらにマキシマム ザ ホルモン“予襲復讐”でヘドバン曲数珠つなぎ。「51歳で生まれて初めて人前で踊りました。今日は14歳だと思ってやります」という水道橋博士の言葉に、ASTRO ARENAは拍手喝采となった。
ノンストップでヘドバンやダンスで盛り上がる中、いよいよ2014年へのカウントダウンの時を迎えた。カウントは、大地の十八番「マッチ」でというスペシャルなもの。カウントと歓声が入り混じり、賑やかに2014年を迎えた。
「新年、明けましておめでとうマッチでーす」。会場一体で新年を祝い、後半は日本のロック縛りで、心ゆくまで歌い、ジャンプし、この時を謳歌していく。ロックへの熱い思いを吐露し、フロアへと語りかけるようにしてDJするのが、ダイノジ・大谷のDJスタイル。銀杏BOYZ“I DON'T WANNA DIE FOREVER”、キュウソネコカミ“良いDJ”、フジファブリック“All Right”、そしてこのCOUNTDOWN JAPANでのロックDJたちの定番中の定番Hi-STANDARD“STAY GOLD”などを繋いでいく。ここに集った人たち、そして自分自身へ向けて↑THE HIGH-LOWS↓“十四才”をスピン、ドラマティックに2013年から2014年へとバトンを渡した。(吉羽さおり)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。