前編『合歓る - walls』、後編『合歓る - bridges』による全20曲の超大作で、ふたりの登場人物をあらゆる視点から描き切るという、かなりコンセプチュアルな作品。
「作品のサイクルがどんどん早くなってて、話題作と言えど1ヶ月後には誰もその話をしてない状況の中で、受け止める時間を持てるような重量のある作品を」という本作に向けた鈴木迅の言葉には、学生時代に同じアルバムを何度も何度も聴いていたCD世代の人間として、なんだかとってもグッときてしまいました。
「コンセプト」がしっかりしていればいるほど、音楽はそこに縛られてしまう、ということもあり得ると思います。でも『合歓る』のサウンドは、どこまでもフリー。 特に『合歓る - bridges』には、人力トラックミュージックがあったり、アンビエント的なサウンドがあったり、ジャジーな曲があったりして、「バンド」であるという制約から解き放たれながら、それでもちゃんと、3人にしかできない音楽が鳴っているように感じました。 『合歓る - bridges』は、なぜこんなにも自由な音の喜びに満ちているのか。 そして、井上花月と礒本雄太のふたりは、この作品の結末をどう受け止めているのか。 その答えを、JAPAN2月号のLaura day romanceへのインタビューで、ぜひ確かめてみてほしいです。(畑雄介)
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