【JAPAN最新号】緻密なサウンドと余白のある物語であなたに「対話」を求める──Laura day romanceがアルバム『合歓る - walls』で辿り着いたリスナーとの唯一無二の信頼関係
2025.04.30 12:00
Laura day romanceのアルバム『合歓る - walls』を聴いて、猛烈に「対話」を求めてくる作品だと思った。それはこの作品との対話でもあるし、聴き手の周囲との、そして自己の内面との対話でもある。深く人と向き合い、「分かち合おう」としたことでこそ気づく「分かち合えなさ」が、緻密なサウンドプロダクションを伴いながら聴き手に対話を求めてくる。それもそのはず、コンポーザーの鈴木迅は脳内に精緻な世界のミニチュアが広がっているようなソングライターだが、その世界をメンバーにも深く開示しない。涼やかな叙情を持つボーカル井上花月は「分かち合える」というスタンスで、曲が求める演出に的確に応えるドラマー礒本雄太は「分かち合えない」というスタンスでこの作品と向き合い、解釈に余白を与える。そこに「答え」はない──今はまだ。なぜならこのアルバムは前後編からなる長編の前編に過ぎないのだ。そんな壮大な物語の狭間に生まれた新曲“heart”とあわせて、ローラズと初めて対話した。インタビュー=畑雄介 撮影=YUKI KAWASHIMA (『ROCKIN'ON JAPAN』2025年6月号より抜粋)『ROCKIN'ON JAPAN』6月号のご購入はこちら