シャイトープにとってこの1年は、バンド人生が本格的にスタートした年だったと思う。メジャーデビュー、Zeppワンマン、コンスタントなシングルリリース──そしてこの4月、ついに初のアニメタイアップが決定。タイトルは“It's myself”。TVアニメ『WIND BREAKER Season 2』エンディングテーマとしてタイアップの物語に深く寄り添いながら、同時に「ロックバンド」としての覚悟が刻み込まれたシャイトープの魂が燃え盛る歌だ。「自分が変わることで誰かを変える」というロックの使命を強い言葉とソリッドなサウンドで届ける──というところまではいつもの彼らだが、この曲はそこに留まらない。バンド史上最も高密度かつ構築的なアレンジで、広大なポップシーンの先にまで手を伸ばそうとしている。やっぱ焦りみたいなのはずっとあって。
このバンドが売れるためにやっていかなきゃいけないっていうところに入った
次世代バンドの象徴だったシャイトープも6月でついに結成4年目を迎える。ニューフェイスとしての通過儀礼をひと通り終え、次のフェーズに向けて飛躍を迫られる時が来た。ロックの魂を抱えながらヒットを目指すシャイトープの戦いは、この“It's myself”からより熱い温度で始まっていく。
インタビュー=畑雄介 撮影=Adi Putra
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年6月号より抜粋)
『ROCKIN'ON JAPAN』6月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。