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映画『爆弾』の主題歌の新曲。「“ガストロンジャー”のような曲を」と依頼されたのが嬉しかった、という話を本誌先月号のインタビューで宮本浩次はしていたが、そりゃ嬉しいだろうなと思う。エレカシの中でも屈指の、「あらゆるタイアップからもっとも縁遠そう」と言っていいほど極端な方向へ振り切れた、あの曲のようなものを望まれたら。で、確かに“ガストロンジャー”感も若干あり、でも今の宮本浩次ならではのメロディやリリックやサウンド展開なども搭載した新しさもとてもありな曲に仕上がっている。このタイミングでこういうオファーがあったのは、結果、すごくよかったのではないか。何より今後ライブで大活躍しそうな曲だし。なお、映画『爆弾』、試写で観たが、ずっぱまりでした。歌詞にも映画とリンクする部分もなくもないが、それ以上に、音や演奏や声のマッドな質感とおっかない響きがとてもマッチしていて。こういう曲をやるのも、「俺と、友だち」プロジェクト始動の理由のひとつなのかも。(兵庫慎司)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年12月号より)
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