現在来日中のレディー・ガガだが、昨日1月29日の東京ドーム公演で、世界、とりわけアメリカに向けて感動的なスピーチをしたとファンサイトがレポートしている。
これは、昨日のブルース・スプリングスティーンの発言と同様に、ミネソタで起きたICE(アメリカ合衆国移民・税関執行局)の作戦に対して抗議する市民との衝突に関連したものだ。
内容は以下の通り。
「ここで少し時間をもらって、私にとって本当に大切なことについて話したい。
それは、いま世界中の人々にとって、そしてとりわけアメリカにいる人たちにとって、極めて重要なことだから。
数日後、私は帰国する。そう思うと胸が張り裂けそうになる。
アメリカ各地で、ICEによって容赦なく標的にされている人々、子どもたち、家族たちのことを考えてしまうから。彼らが受けている痛み、そして目の前で壊されていく人生のことを。
ミネソタのこと、故郷にいるみんなのことも考えている。恐怖の中で生き、私たちは何をすべきなのか、その答えを必死に探している人たちのことを。
コミュニティ全体が『安全』や『居場所』を失ってしまうとき、それは私たち全員の中で何かを壊してしまう。
今夜、どうか私たちと共に立ち上がってほしい。
私たちは今アメリカにいるわけではないけど。でも、私たちの心はコミュニティと共にあり、あなたたちを愛している。
だから、この曲を捧げたい。
苦しんでいるすべての人に。
孤独や絶望を感じている人に。
大切な人を失い、先が見えないほどつらい時間を生きている人に。
私たちは、安全と平和、そして責任が守られる場所へと、もう一度戻らなくてはいけない。
善良な人々が、尊厳や安心のために、ここまで必死に闘い、命を危険にさらさなければならないなんて、あってはならない。
どうか、私たちのリーダーたちが耳を傾けてくれますように。
私たちの声を聞き、すぐに進む道を改め、コミュニティに生きるすべての人に慈悲を示してほしい。
希望を持つことが難しく感じられる時代だけれど、私を支えてくれるのは、コミュニティであり、友人であり、家族だから。
だから今、少しでも希望を感じられる歌を歌いたい。
今夜、ほんのわずかでも、それをみんなに届けるために」
私は実際にこの場面を観ていないため断定はできないが、ここでは通常“Come to Mama”が演奏されることから、その曲を捧げる形だったのではないかとも思われる。もし現地で観た方がいて、違っていたら教えてほしい。
ガガがこの場で語っているように、今日の東京ドーム最終公演後、彼女はおそらくロサンゼルスへ直行し、グラミー賞に出席する予定だ。今回はキャリア最多となる7部門でノミネートされているだけでなく、パフォーマンスを行うことも発表されている。あの舞台でも、きっと圧倒的な存在感を見せてくれるはずだ。
来日公演を観た人なら同意してくれると思うが、今回のツアーにおけるガガは、音楽的にも、アーティスティックな意味でも、間違いなくキャリア最高峰のパフォーマンスを披露している。今日のチケットがまだ残っているかどうかは分からないが、もし手に入るなら、見逃すべきではない。
ちなみに、ガガのライブを観るたびに最も心を打たれるのはーーこれはブルース・スプリングスティーンのコンサートでも同じだがーー観客の姿そのものだ。彼女のライブ会場が“安全な場”として機能し、どれほど多くの人を救ってきたのかが、はっきりと伝わってくる。あらゆるバックグラウンドのファンが、心から解放されて楽しんでいる光景を見るのが、いつも何よりの喜びだ。写真は、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンに集まっていたファンの姿だ。