RO69はこちら
レポート一覧
COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



“Rise”のドラマティックなイントロが鳴り響くと、大歓声に包まれてメンバーが登場。深いブルーの照明の中からシルエットを浮き上がらせるのだが……なんと同期のイントロがここで寸断してしまう。「フェスってのはこういうことがあるからねえ。ちなみに、登場シーンが一番カッコ良かったはずなんだけど(笑)……よし、やり直し!」。希代のロックンロール・スターたちは物怖じもせず、トラブルさえパフォーマンスの燃料としてしまったようだ。鮮烈なギター・サウンドとがっちりのグルーヴ、そして川上洋平(Vo・G)の広がりゆくハイトーン・ヴォイスが、あっさりとオーディエンスを呑み込んでしまう。「踊れる準備は出来てるかー! 最高の一日にしようぜー!!」と煽り文句が響く次の刹那には、庄村聡泰(Dr)のビート乱舞が繰り出され、オーディエンスの弾け回るようなダンスを加速させる“Stimulator”へ。そこからバンド一体型の鬼リフで放たれる“Rocknrolla!” (両手で弦を殴りつけるような磯部寛之のベース・プレイも痛快だ)→満場のOIコールを浴びて転がり出す“Waitress, Waitress!”という必殺チューンの連打は、さすがに鉄板の盛り上がりである。

「あらためまして、[Champagne]と申します! 初のEARTH STAGE、ありがとうございます!」と告げて、彼自身が味わう気持ち良さをオーディエンスと共有することを約束する川上。そして放たれるのは、12/25にリリースされたばかりのニュー・シングル“Run Away”だ。豊かな感情表現を描き出しつつ、見渡す限りのオーディエンスを乗せて疾走するという、[Champagne]の懐の深さを見せつける新曲である。苦しみも虚しさもすべて生命力に転換してしまう“city”では、白井眞輝(G)が全速力でギターを搔き毟って狂騒を増幅させていた。扇動的な同期サウンドも絡めながら、間違いなくロックンロールとしてハンドマイクの川上と磯部のコーラスが並走する“Kick&Spin”を経て、川上は「武道館も決まって、こうしてEARTH STAGEでもやらしてもらって。でも正直、まだまだ悔しいです! まだ昼間だし! お約束します、次は夜に会いましょう! 生意気かも知んないけど、ウチは有言実行でやって来たんで!!」と新たな決意を表明し、その意気込みによって盛大な歌声を誘う“Starrrrrrr”へと飛び込んでゆくのだった。(小池宏和)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

【レポート一覧】

よく読まれている邦楽トピックス

もっと見る