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「HUSKING BEE、始めます」。磯部正文(Vo・G)の穏やかな語り口とそよぐようなギター・フレーズから、急転直下に4ピースの爆風が放たれる“#4”。立て続けに2013年2月リリースの再結成後初アルバムから“Put On Fresh Paint”と“Art Of Myself”を繰り出し、GALAXY STAGEに足を運んだオーディエンスたちの心情をひとつに纏め上げてしまう。逡巡を抱えながらも強く歩を進める、そんなハスキンの心意気が、瞬く間に伝播してゆく光景だ。「あらためまして、HUSKING BEEです。始まる前にちょっとトラブったみたいなんで、巻くように頑張ります……へへ……やるで?」。いっそんの言葉はそんなふうに肩の力の抜けた調子だが、いざ演奏に突入すると、ハスキンの楽曲は猛々しくその真価を発揮する。“A SMALL POTATO'S MIND”に続いては“New Horizon”そして“THE SUN AND THE MOON”と、往年のシングル・チューンの数々が火花を散らしていく。

一発一発に思いの重さが宿される山崎聖之(Dr)のビート、ステージ中央で激しく頭を振りながらプレイする岸野一(B)、そしてもちろん、キャップを後前に被った平林一哉(G・Vo)の歌声も、感情のデッドヒートを描き出してゆく。「BABYMETALじゃないよ。BABYMETALの後の俺たちって、落差すごいでしょ。誰も可愛くないからね。yuiちゃんの後とかね。yuiちゃん、オーラ凄かったね。俺まだオーラ出してないから。いつ出すの?」「みんな、寂しいクリスマスだったでしょ。そういう顔してるよ。俺みたいな顔してる。10年連続で彼女いなくて、そんなときに松屋とか吉野家に行って、出来た曲をやります」。いっそんがそんなふうに語って、ブルース・ハープを吹き鳴らしながら熱唱するのは“青い点滅”だ。そして終わらない反骨精神が迸る“Feedback Loop”で更にハーモニー・ワークが熱を帯び、オーディエンスによる自然発生的なハンド・クラップが広がってゆく。雄々しい英語詞も、心の深く入り組んだ部分を抉る日本詞も自在に放ち、“the steady-state theory”の後には、「もう来年の、新しい風が! みなさんに、新しい風を!」と笑顔でいっそんが告げて、“新利の風”が吹き抜ける。華麗でも器用でもない、しかし這いつくばって生き続けるからこそ鳴るロックもある。そんな歩み続けるHUSKING BEEの姿がそこにはあった。(小池宏和)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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