前アクト・locofrankに続いてNorthern19がオンステージとあって、2日目夕刻は完全にパンクキッズの密生地と化したCOSMO STAGEである。登場するなり笠原健太郎(Vo・G)はステージ最前列でガッツポーズ。そして、「COUNTDOWN JAPAN、楽しんでってくれ! Northern19、レッツゴー!!」とのシャウトから一気呵成に“GO”で猛進! ニュー・ミニ・アルバム『FOR EVERYONE』同様の幕開けにフロアは勢い沸き立ち、無数のコブシが突き上がる。「遊ぼうぜ! よろしく!!」と雪崩込んだ井村知治(B・Vo)ヴォーカル曲“MORATORIUM”では熱烈なオイコールと大合唱がこだまし、立て続けの“YES, I CAN FLY”でも衝動性そのもののようなパンクロックでフロアの熱を最高潮へと持ち上げてみせる。圧巻のスタートダッシュだ。
興奮を抑えきれないといったように、笠原は「俺たち全力でバーン!と爆発していこうと思うから、みなさん全力で受け止めてください!」とアジる一方、「レーベルが変わったり、結成10周年の年だったりして。今ままででいちばんライヴやってきたし、自分たちを見つめ直したし、素晴らしい一年でした」とこの一年を総括。そう、先ごろファイナルを迎えた「FOR EVERYONE TOUR」も大盛況だったし、果敢なチャレンジと着実なステップアップを遂げた実り多き一年だったと思う。10周年を迎えてバンドとしてこってり脂の乗った3人は、続く“WISH”でも馬場豊心(Dr)の高速2ビートを原動力にオーディエンスを丸ごと熱狂の果てへと導き、「俺たちは、これからも素晴らしい未来に向かって全力でロックをやっていきます!」と高らかに決意表明。終盤も「歌ってくれよみんな!」と“NEVER ENDING STORY”で場内一丸の大合唱に沸き、さらに「みんな最高の年末を過ごしてくれよ! 最後の一曲……」(笠原)と呼びかけ、ノーザン随一のアンセム“STAY YOUTH FOREVER”投下! 誰もがありったけの力を振り絞るように「オーオーオー!」と割れんばかりのコーラスを響かせ、青春が今まさにピークを迎えたような眩い絶頂感のなかライヴは大団円となった。来年4月に地元・新潟で行う主催イベント(「TOKI ROCK NIIGATA 2014」)にも期待膨らむ、文字どおり全身全霊の熱血アクト!(奥村明裕)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。