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大晦日、GALAXY STAGEのトップバッターを飾るのはNothing's Carved In Stone! 爆音のSEとハンドクラップが迎える中、ステージに登場した4人。大喜多崇規(Dr)のカウントから“Spirit Inspiration”へ突入すると、生形真一(G)の超絶メタリックなギターがGALAXY STAGEをぶった斬る! さらに日向秀和(B)のチョッパーのベースが轟いて、フロアを大きくバウンドさせていく。「おい、幕張っ!」といったシャウトを挟みながら届けられる村松拓(Vo・G)の歌声も、クールさの中に沸々とした熱を湛えて滑らかに伸びているようだ。『ROCKIN'ON JAPAN』編集長・山崎洋一郎による前説では「最近、彼らはライヴをやっていないので、ライヴに飢えているらしいです」と紹介されていた彼ら。その言葉通り、獲物に飢えた獣のような緊張感をギラつかせながら、楽器とマイクに向かう4人なのである。硬質なエレクトロビートで幕を開ける“November 15th”でも、磨き上げられたアンサンブルを高らかに響かせて、ライヴのギアを上げていく。

「12月31日の一発目、なんか意味があるような気がします。すごく嬉しいです」と語るのは、村松。“Pride”では《誰にも奪えやしない 同じ景色にひそんだプライド》という揺るぎない意志を熱っぽく歌い上げ、コスミックな広がりと神秘性を持った“Red Light”では、《いつの間にか涙が乾いた夜には 飾り気のない思いで輝いて見えそうさ》と焦燥感たっぷりに歌う。そして「2013年はものすごく充実してて、アクセル踏みっぱなしでバンドしてたみたいな感じでした。2014年もこの調子で行きたいと思います」というMCから放たれた、新曲“ツバメクリムゾン”で、彼のフロントマンとしての威風堂々としたオーラが炸裂。疾走感あるバンドサウンドを背負い、アウトロではアカペラも披露しながらエモーショナルに歌うその姿は、眩い輝きに満ちていた。そして「踊れよ、幕張!」と“Out of Control”で激烈なリフとビートが飛び交う壮絶なダンス天国を出現させると、NCISとして最初に作った曲“Isolation”で圧巻のラストへ。ステージ中央で4人向かい合ってのイントロ・プレイに始まり、激しくヘッドバンギングしながらギターを鳴らす生形、盛大なハンドクラップを浴びながら凄まじいソロを繰り出すひなっち、それをダイナミックなビートで支える大喜多、そして熱いヴォーカルを響かせる村松……と、すべてが絵になるようなドラマティックな光景を描いてステージを後にした。(齋藤美穂)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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