【インタビュー】ロックとリンクしながら進化を重ねるアイドルグループ・キングサリ。最新作に込めた想い、2026年の活動への意欲を語る

【インタビュー】ロックとリンクしながら進化を重ねるアイドルグループ・キングサリ。最新作に込めた想い、2026年の活動への意欲を語る
Noisy レーベル所属の5人組アイドルグループ「キングサリ」。MOSHIMO空想委員会などからの楽曲提供を受けている彼女たちは、バンド編成でのライブも度々経験している。2ndミニアルバム『Secret Horizon』は、ロック色の強いサウンドを中心とした作品だ。アイドルとしての華やかな魅力を放ちつつも、迷い、葛藤、希望、力強い意志、不屈の姿勢を刻んだ6曲は、グループのコンセプトである5 つの「いきる」──生きる/活きる/イキる/熱きる/射切るをまさしく体現している。2025年5月に新メンバーが3人加わり、新体制での活動をスタートさせた中、彼女たちが見つめているものとは? 『Secret Horizon』に込めている想い、グループとしての特色についても語ってもらった。

インタビュー=田中大 撮影=三川キミ


柔らかい印象で聴こえていた曲が、ロックな音になるのを感じたりもして、新しいことにいろいろ気づけるのがバンドでのライブです(えみる)

──りこさんは2024年加入。あむさん、みょんさん、いのりさんは2025年5月加入と、新体制になって数ヶ月が経ちましたね。

日女白りこ はい。一気にフレッシュになりました。私はフレッシュじゃなくなってしまいましたけど(笑)。

──(笑)。新しく加入された3人はどのようなことを思いながら活動していますか?

狸々みょん 私は加入前からアイドル活動の経験があって、キングサリは3回目なんです。既存グループに加入するのはこれが初めてなので、今まで築いてきたものを大事にしつつ、新しさも大事にしていきたいと思っています。

佐倉あむ 私はライブを観てキングサリを知ったんですけど、初めてライブを観た時に歌にすごく感動して。対バンイベントでいろいろなグループを観ていたんですけど、圧倒的に歌が上手かったのがキングサリでした。なのでライブはこれからも大事にしていきたいなと思っています。あと、えみるちゃんの笑顔がすごく印象的で。

栗原えみる えっ⁉

あむ あの時の笑顔はずっと覚えてます。

えみる 嬉しい(笑)。

玖遠いのり 自分は同じ事務所の別のグループでもともと活動していたんですけど、その頃から「パフォーマンスはキングサリから学べ」と言われていました。歌もダンスもすごいし、「揃ってるんだけど揃ってない」「揃ってないけど揃ってる」みたいなところがあったんです。それぞれの個性があって、お互いにぶつかりそうなのに、会場全体をひとつのキングサリ色で染めるみたいなものがあって、めっちゃすごいと思っていました。

えみる キングサリは、デビューした頃からそれぞれの個性をすごく出しているグループだったんです。「自分を見つける」というのは私も苦戦してきたことなので、新しく入った3人も個性をみ見つけて大事にしていってほしいですね。あと、音楽面に関しては、バンドサウンドもキングサリの個性になっていると思います。

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──バンド編成でのライブを時々やっていますね。

みょん そうなんです。バンドでのライブは、ずっと憧れでした。私はずっとドラムをやっていたので、“spell”という曲でバンドメンバーのみなさんと一緒にドラムを叩かせていただきました。ドラムソロを叩く時間も作っていただいたんです。

──13歳の頃からドラムを叩いているんですよね?

みょん はい。王道のアイドルグループだとドラムを叩くことってあまりないと思うので、そういうところも大事にしていきたいです。私の生誕祭で叩いたり、YouTubeにドラムの動画をアップしたりもしています。

──他に楽器経験のあるメンバーは?

りこ 私はピアノとフルートをやっていました。でも、キングサリの曲には合わないですよね。

えみる アコースティックとかやれば?

りこ たしかに! バンドセット以外に、ピアノ伴奏とバイオリンで歌うライブをしたこともあるんです。

──みょんさんのドラムに合わせてキングサリの曲の歌メロをピアノやフルートで演奏しても楽しいと思います。

りこ いいですね! それだったら歌って踊れなくなっても一生音楽ができます(笑)。

──バンドでのライブに関しては、新体制になる前の2024年10月、小野武正さん(KEYTALK/Alaska Jam)がバックバンドでギターを担当したこともありましたね。

りこ はい。「キングサリの曲のここがかっこいい」というのを武正さん流に調理してくださったので、「負けていられないな」と思いながら歌いました。普段歌っていて気づかなかったギターのラインもあったり、武正さんに弾いていただくことで「こんなところがあったんだ!」と、曲の魅力が改めて浮かび上がってくるような感覚でした。

えみる 「負けてられない」というのは、私も思いました。柔らかい印象で聴こえていた曲がロックサウンドになってかっこよくなったりと、新しいことにいろいろ気づけるのがバンド編成でのライブの魅力だなと思っています。

いのり 2025年9月にバンド編成でライブをやった時、「バンドさんにリードしてもらってる。すごい!」みたいな気持ちでした。心がルンルンと躍るみたいな感じだったので、次にバンドセットでライブをやる時は自分からも意見を出して、「ここはこうしたほうがいんじゃない?」とか言えるくらい楽曲に対する理解を深めていきたいです。

あむ 既存曲のバンドアレンジは聴いたことがあったのでイメージが掴めていたんですけど、3人が加入してからの新曲は新鮮さがありました。たとえば“ミラージュ”はきれいな曲として捉えていたんですけど、「バンドでやることでこんなにかっこよくなるんだ!」というのを感じましたね。

えみる バンド編成でのライブは、リハと本番でまた別のものが生まれるのも楽しいです。そういう経験をこれからも増やしていきたいです。


歌ってパフォーマンスをする度に自分の心も強くなっていく。「やったるで!」の気持ちのままライブをやりきることができるんです(いのり)

──メンバーのみなさん自身がクリエイティブな面を担うことも度々あるようですね。えみるさんは、グッズやCDのアートワークとかの担当?

えみる はい。昔のキングサリのロゴを作ったりもしました。もともとタオルのためにデザインしたロゴがプロデューサーの目に留まったんです。玖遠もイラストを描いたりすることがあります。

いのり 自分はえみるみたいな感じではなくて、人を描くことしかできないですけど。ステッカーのデザインをしたこともあります。

えみる この5人体制になって、さらにそれぞれが個性を発揮してぶち上げてくれるんじゃないかなと思っています。前までは新しく入った3人は遠慮が感じられたけど、最近はどんどん積極的になってきていますので、開花していくんじゃないかなと。

【インタビュー】ロックとリンクしながら進化を重ねるアイドルグループ・キングサリ。最新作に込めた想い、2026年の活動への意欲を語る

──『Secret Horizon』はこの体制になって最初のミニアルバムですが、ファンのみなさんからの反応はいかがですか?

りこ 収録されている6曲それぞれテイストが違うんですけど、どの曲も愛していただけているのを実感しています。どの曲もライブの定番になりそうだし、どんな曲調でもキングサリらしさになっているんだと思います。

えみる “シークレットガール”や“エンドレスフィクション”は、ライブでの初披露の時からものすごく盛り上がりました。

りこ 昨日のライブは、この2曲を連続で歌ってぶち上げたので汗だくになりました。でも、その分いっぱい食べてるので。

──りこさんは、ラーメンがお好きだとお聞きしています。

りこ はい。それでプラマイゼロです(笑)。

えみる キングサリのライブに通って10kg痩せたファンの方もいらっしゃるんです。「2026年は、コールを頑張って腹筋を割る」と言っていました(笑)。

──(笑)。“シークレットガール”は、エネルギー消費量が高いですよね?

りこ そうなんだと思います。お客さんもめっちゃ飛び跳ねてくださっています。

いのり 私はこの曲の歌詞も好きで。曲の最初のほうは《どうせもう馬鹿ばっか 踏み台にしてあげる》という感じだけど、オチサビで《心に刻まれた傷をちょうだい/共にイキる証にしよう》と歌っていて。心に余裕がなくて強がっていたのが、本物の強さを手に入れたことによって他の人に手を差し伸べられるようになるんです。


──歌いながら、どのようなことを感じていますか?

いのり 歌ってパフォーマンスをする度に自分の心も強くなっていく感じがしています。失敗を恐れる気持ちが私の中にはあるんですけど、“シークレットガール”を歌うと「やったるで!」の気持ちのままライブをやりきることができるんです。

あむ 「強くなれる曲」というのは、本当にその通りですね。振り付けは全員がセンターになるところがあって。私はいつもは自分から前に出る感じではないんですけど、この曲では全員が同じくらい前に出て歌って踊れているのかなと思います。

みょん 2025年9月のワンマンが初披露でした。そのライブのタイトルが「Who is KING?」。それぞれの個性を思いっきり出して強い王になるライブだったので、ぴったりの曲でした。それ以降もそういう気持ちで歌ってパフォーマンスをしています。

次のページ歌詞について話すこともあるんです。捉え方が違っていたりもして、「この解釈もありだね」と深まるものがあります(えみる)
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