ステージに登場するなり、手を大きく動かしながら“Second Dream”を熱唱し、凄烈なヴォーカルでオーディエンスを圧倒した家入レオ。「ひとつになりましょう!」と語り“Shine”を披露すれば、やさしく澄んだ歌声がフロアを吹き抜けていく。11月に「家入レオ 2nd ワンマン Tour~Kimi ni Todoke~」を終えたばかりの彼女。そのドラマチックなステージに、MOON STAGE中が強く惹き付けられた。
「皆さんにとって大切な人を思い浮かべながら聴いてもらえたら嬉しいです」と語り披露したのは、2014年1月リリースの6thシングル“チョコレート”だ。切なくも甘い歌声が、MOON STAGEいっぱいに集まったオーディエンスの胸を染める。続く、11月にリリースしたシングル“太陽の女神”では、真っ直ぐで力強いヴォーカルがフロアを明るく彩った。楽曲ごとに大きく表情を変える家入レオの歌に、オーディエンスは大きな手拍子を送り、MOON STAGEに強い一体感が生まれていく。
「後半戦、盛り上がっていきましょう!」と歌った“Linda”では、パワフルなビートがオーディエンスを揺らし、会場の至る所でリズムに乗せてタオルが回る。ステージ上でタオルをくるくるさせながら歌う彼女も、本当に楽しそうな笑顔だ。「みんな、まだ盛り上がっていける? 叫べる? もっと声を聞かせて!」とフロアを煽り、彼女のデビュー曲“サブリナ”を披露。歌いながらステージ左右へと歩み寄り、オーディエンスを沸かせる。「叫べー!」と呼びかけると、オーディエンスからは大歓声が。パワフルなパフォーマンスで、MOON STAGEの熱気をどんどん加速させる彼女はなんともたくましい。
「それでは最後の曲、聴いてください」と配信限定でリリースした“君に届け”をラストに披露。その芯の強い真っ直ぐな歌声には、思わず背筋が伸びるような、凛とした響きがある。芯のある歌声と、小さな身体をいっぱいに使ったパフォーマンス、そしてやわらかな笑顔で、MOON STAGEに集まったオーディエンスの胸に爽やかな感動を運ぶステージをみせてくれた。(大山貴弘)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。