サウンドチェックの段階から「フードコートのみんな! ご飯は逃げないよ! ザ・チャレンジのライヴは1回しかないよ!」と沢田 チャレンジ(Vo)が呼びかけてフロアを沸かせまくっていたザ・チャレンジ、「COUNTDOWN JAPAN」初登場! 『スター・ウォーズ』のテーマ曲に乗って、巨大なフラッグを掲げて登場したドラゴン チャレンジ(Dr)に湧き上がる大歓声! 「俺たちが東京は下北沢からやってきた、奇跡のイケメンバンド、ザ・チャレンジだぜ! 俺たちはロック・ミュージックが大好きなんだ! お前たちもロック・ミュージックが大好きなんだろ? だったら、俺たちとお前たちは両想いじゃねえか!」の沢チャレの叫びとともに、“会いたい 会いたい ちょー会いたい”のエネルギッシュな歌に流れ込み、MOON STAGEを一気にザチャレ・ワールドに塗り替えていく。
「まだまだパーティーしたいですか? 本当はクリープハイプが観たいですか?……『イエーイ』じゃねえよ!(笑)」と語りかけながら“お願いミュージック”で幕張メッセは爆裂ディスコ空間に! 一点の曇りもないキャッチーなダンス・ロックと、沢チャレのダンスに合わせて踊り回るオーディエンスの間には、いつの間にか爽快なポップ共犯関係が生まれている。“プレイボーイ”では「みんな、俺に力を分けてくれないか!」と拝み倒す沢チャレに応えて高らかな「プレイボーイ!」コールが巻き起こっていく。「俺がね、最初にバンドを始めたのは、中学3年生の学祭の時だったんだよね。で、他のバンドの奴がすげえカッコよくて。俺、向いてないわと思って辞めたんだよね」と語り始める沢チャレ。「でもさ、そいつは18歳でメジャー・デビューしてさ、フェスのヘッドライナーとかやるようになってさ……それで気がついたの。俺がダメなんじゃなくて、あいつらがすごすぎただけだって!(笑)。俺には俺のロックがある!って思って、またバンド始めたんだよね。そして今日、そいつらと同じイベントに出ることができました! 努力し続けることが大事だって教えてくれた、Dragon Ashに感謝します!」の言葉に、驚きと喝采が湧き起こる。
真夏の超高気圧のようなダンス・ナンバー“サマーライダー”では、タオルを回しフラッグを担ぎながら熱唱する沢チャレの姿がフロア一面にタオルをぶん回らせていく。「俺たちはもっともっと楽しいことになると思うんだ! 一緒にチャレンジしてこうぜ!」のコールとともに、陽性ロックンロール・ナンバー“恋をしようよ”で満場のダンスを呼び起こして終了! 「僕、実家のお母さんに盛り上がってるところの写真を送んないといけないんで……」と最後に記念撮影をする沢チャレの声に、高々と手を挙げてみせるオーディエンスの歓喜の表情が、このステージの高揚感をリアルに物語っていた。(高橋智樹)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。