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COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
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壮麗なファンファーレのSEと共に立ち籠める、フロアの期待感には並々ならぬものがあった。「始めようぜCOUNTDOWN JAPAN!!」と放たれる越智健太(Vo・G)の第一声は、もうそれだけで強烈な掌握力を発揮していた。メロディアスでありながらも雄々しい“サンライズ”をプレイする最中に「疲れたとか言わせねえぞオイ!」と煽り立て、9月のメジャー初アルバム『GOLDCAGE』からは“ロンリーナイト”が、更には初日土曜のトリに相応しい“サタデーナイト”が、パンキッシュでありつつも華々しいダンス・タイムを描き出してくれる。「やるじゃねえかお前ら! MOONもな、GALAXY もな、EARTHもなあ、ここから揺らしてやろうじゃねえか!!」と告げ、更に興奮の渦へと叩き込む“光り”に繋ぐのだった。

「ええ感じやなあ! 後ろ見えてる!?  こっちからも、ちゃんと見えてるからな!(池田大介/Cho・B)」「PUFFYの後にやらせて頂きます、BUZZ THE BEARSです! まさか、こんな台詞を言う日が来るとは思わなかったわ。この週末、いや週末じゃ弱い、年末、ちょっとした奇跡が起きてるわけですよ。俺はその奇跡に乗っかってみようと思います(越智)」と言葉を投げ掛け、“ブラッディクロス”から“ダーリン”と、熱いシンガロングも纏って転がり続ける。桑原智(Vo・Dr)の突き飛ばすようなビートに煽られ、絶妙にエモーショナルな歌謡テイストを振り撒く歌の力が最高だ。ポジティヴな思いをフロアに刻み付ける“雨”、チャーミングなイントロがOIコールに後押しされて目一杯咲き乱れる“花火”、そして辺り一面が激しく波打つ“全てを”と持てる力を見せつけ、改めて越智は語り出した。

「俺たちいつもは、街の小さな小さなライヴハウスで、やってます。いろんな奴がいるのよ。就職活動してる奴とか、もちろん働いてる奴もいて。こいつ、こんなに俺たちのライヴ来て大丈夫なんかな、って。こういう、大きなステージを目指して、コツコツとライヴハウスでやってます。今日、このCOUNTDOWN JAPANで、来年もまた、街の小さなライヴハウスでやっていこうと。そういう決意が固まりました。たぶん、お前のとこにも行くし、お前のとこにも行くし……待ってるからな。約束やぞ」。そんなふうにオーディエンスへと歌声が委ねられた最終ナンバーは、“約束”だ。感動的なムードを自ら掻き消すようにダッシュで再登場して「おかわりいい?」とぶっ放される“マジック スパイス”まで、見事トリ役を果たしてくれたBUZZ THE BEARSであった。(小池宏和)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

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