1曲目“やさしい気持ち”から鳥肌立ちまくり。キュートさと迫力を併せ持ったCharaの歌声と、THE NOVEMBERSが鳴らす強烈なビートが交錯し、聴く者の心を浄化するような圧倒的な光を放つ。GALAXY STAGEいっぱいに集まったオーディエンスも、魂を掴まれたようにその歌世界に引き込まれている。歌いながら何度もシャウトするCharaも、ものすごくテンションが高い。

今年、一気に関係性を深めたCharaとTHE NOVEMBERS。続く“永遠を知らないか”は、11月にCharaがリリースしたセルフカヴァー・アルバム『JEWEL』に収録された、小林祐介（Vo・G）が共同プロデュースを務めたナンバー。Charaの甘くとろけるようなヴォーカルと、THE NOVEMBERSの鋭角的なバンドアンサンブルのコントラストがなんとも新鮮だ。

「こんばんわ、CharaとTHE NOVEMBERSです。そうなのよ、今年ももうちょっとで終わっちゃうね。どんな感じ？　いい感じ？　ここに来てる人たちはいい感じよね」とCharaが語って、次は“話して尊いその未来のことを”へ。GALAXY STAGEに艶めかしい熱が広がる。“Kiss”に続いては、「次はTHE NOVEMBERSの曲をやります」とTHE NOVEMBERSの楽曲“再生の朝”に突入。雪崩のようにフロアに押し寄せるサウンドが、オーディエンスの興奮を加速させていった。

MCでは「音楽って、音を楽しむって書くもんね、祐介？」とCharaに振られ、「そうです」と応えた小林が、「祐介はかっこつけてるから、あんまり喋らせたくない」となぜか一刀両断される一幕も。「今日は音楽のことを分かってる人がたくさんいるから、安心してステージに立てます。今日はあと1曲で終わるんだけど、この後も楽しんで行ってね」とCharaが語り、ラストに演奏されたのは“Swallowtail Butterfly ～あいのうた～”！　フロア中に大歓声がこだまし、歓喜に包まれる。CharaとTHE NOVEMBERS、それぞれの強烈な個性を重ねあわせ、GALAXY STAGEを歓喜と恍惚で埋め尽くしたステージだった。（大山貴弘）