早くも残り2アクトとなった3日目のGALAXY STAGEに、「かかって来いよ! 楽しんでいこうぜ!!」(Jose(Vo・G))と血気盛んにTOTALFATが登場。冒頭の“Room45”から「オォオォオォ!」の大合唱と会場の一体感を生み出し、立て続けに“Angry Shotgun”、“Life Like Movies”と真夏の太陽のようにブライトなメロディック・パンク絨毯爆撃で圧巻のスタートダッシュを決めてみせる。ヤバい、めっちゃ楽しい!
しばしのブレイクを挟んで、「俺ら前のめりなんで、ここで新年お祝いしてもいいですか!? ここに集まってるヤツ、全員パーティ野郎だって聞いてるけど!」とShun(Vo・B)が呼びかけ、“PARTY PARTY”のファットなビートにあわせてGALAXY STAGE一面にタオルがブン回される。「ラーラーララ!」とサビでは盛大なシンガロングも湧き上がり、続く“World of Glory”ではKuboty(G)の目の醒めるような速弾きがスパーク! Bunta(Dr)は一心不乱にスティックを振り回すなど、とにかく火柱を上げるような熱血的なパフォーマンス。続く”Place to Try”をプレイし終えた後のMCでも「音楽が鳴ってなかったら、満たされないヤツがここに集まってるんです。俺らも一緒なんです。安心して! 音楽が好きなら、君はひとりじゃない! すべてを忘れて声を聞かせてください! 俺たちについて来い!!」(Shun)と、観衆一人ひとりをハグするように熱い言葉を投げかける。“OF THE KIDS,BY THE KIDS,FOR THE KIDS!”を掲げる兄貴分10-FEETの魂を引き継ぐようなアティチュードに、堪らず胸が熱くなる。
「節目のベスト・アルバムも出すことができたし、すげぇいい一年になりました!」と終盤にはShunがこの一年を総括。続けて「来年はベストを引っさげてツアーで全国を回ります。ライヴハウスを俺たちの力で盛り上げていこうぜ! こんな最高な時間を終わりにするわけにはいかないので、いろんなもんブッ壊して前に進んでいくので、TOTALFATをこれからもよろしくお願いします!!」と力強く決意表明。そして、「全員かかって来い! 行くぞぉ!!」(Jose)と雪崩込んだ“Overdrive”で再び爆発的なコールが客席から沸き、最後の曲“DA NA NA”では10-FEET・TAKUMAも飛び入りしてGALAXY STAGE丸ごと熱狂のど真ん中へ——。ありったけのエモーションを燃やし尽くした、心底頼もしい怪演だった!(奥村明裕)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。