RO69はこちら
レポート一覧
COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る



ステージ後方の大型LEDにバンドロゴが浮かび上がり、SEが流れる中、メンバーたちがスタンバイ。4人が一丸となって爆音を轟かせたのを合図に“SisterJudy”がスタート。血管を浮き立たせるような前のめり感で突っ走るバンド全体のサウンドは、何やら普通ではない。すっかり刺激された観客たちは、みるみるうちに腕を掲げて踊り始める。そして、2曲目“モンタージュガール”も超強力! スピード感たっぷりに爆音を展開させ、我々のアドレナリンをひたすら放出させる。激しくビートを刻み続けるゆーまお(Dr)、時折、テニスラケットみたいに楽器をダイナミックに振り上げながら演奏するシノダ(G)とイガラシ(B)の姿も目を引く。とにかく興奮まみれのオープニングだった。

「ありがとうございます。初めまして。ヒトリエを選んでくれてありがとうございます。最後までお付き合いください。よろしく!」というwowaka(Vo・G)の素朴な挨拶を挟んで再び演奏へ。ギターがザクザクとシャープなサウンドを刻み、狂おしいメロディを天井知らずに高鳴らせた“センスレス・ワンダー”。腕を組んでじっとしていることなんて全人類にとって不可能に違いないドラマチックなダンスロック“ワールズエンド・ダンスホール”。2曲をさらに立て続けに浴びて、観客はすっかり汗まみれになっている。

「改めまして、ヒトリエです。こういう大きな舞台は初めてです。胸を借りるつもりで、でもみなさんの印象に残るように最後までパフォーマンスします」というwowakaの言葉を経て、いよいよ佳境へ。随所に絶妙なタメ&キメを散りばめてサウンドの熱量を劇的に高めていく “るらるら”、続いてラストを飾ったのは“カラノワレモノ”。涙腺を激しく刺激する美しいメロディを響かせつつも、根底に脈打つのは極上のダンスビート。まさしく「泣き踊り」と表現するのがふさわしい独特な昂揚感で我々を包んでくれた。

全曲の演奏を終えてステージを後にするメンバーたちを、観客の大きな拍手と歓声が見送る。みんなすっかりヒトリエに魅了された時間だった。(田中大)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る
公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

【レポート一覧】

よく読まれている邦楽トピックス

もっと見る