1秒たりとも気を抜かせない、完璧にデザインされた曲間の繋ぎ。熱狂のライブハウスにもきらびやかなクラブにも一変させる照明演出。ライブエンターテインメントとしての完成度の高さにも圧倒されたけれど、何より強く胸を打ったのは、
ハルハとヨナベが放つ「お客さんを楽しませたい」という、ポジティブで誠実なエネルギーだった。
harhaの曲には、人生のやるせなさや恋愛のままならなさが美しい筆致で綴られていて、それが僕らのリアルと確かに響き合う。けれど、彼らの楽曲もライブも、その矢印は決して内側やマイナスへは向かわない。むしろ外へ、前へ、プラスの方向へと力強く開かれていく。そのことは、ハルハが身ひとつでラップを叩きつけた“realise Life”の鮮烈なパフォーマンスにも刻まれていたし、聴き手をじんわりとあたためながらまっすぐ届く、ヨナベの柔らかくも芯のある歌声にもはっきり宿っていた。
だからこそ終演後には、肉体的ななライブにすべてを出し切ったような手応えが残るのに、不思議なくらい心と体は軽くて、気づけば明日へ向かう力まで受け取っている。まさに「キボウカクメイ」というタイトルがふさわしい、harhaの向日性のパワーに満ちたライブだった。(畑雄介)
harha ONE MAN LIVE 「キボウカクメイ」のライブレポートはrockinon.comにて後日公開&3月30日発売のJAPAN5月号に掲載!『ROCKIN'ON JAPAN』5月号のご予約はこちら
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