U2、バンド結成50周年の年に、9年ぶりの新作『Carnaval De Luz』を11月13日にリリースと発表。なんとドリー・パートンとの共演曲も収録。新曲MVも解禁

U2、バンド結成50周年の年に、9年ぶりの新作『Carnaval De Luz』を11月13日にリリースと発表。なんとドリー・パートンとの共演曲も収録。新曲MVも解禁
今日9月25日は、U2結成からちょうど50年。1976年9月、当時14歳だったラリー・マレン・Jr.が、ダブリンのマウント・テンプル・コンプリヘンシブ・スクールの掲示板に「ドラマー、バンド結成のためメンバー求む」と手書きのメモを貼った。そして1976年9月25日、その呼びかけを受けたメンバーがラリーの自宅のキッチンに集まり、後のU2となるバンドが始動した。その記念すべき50周年に、U2が9年ぶりとなる新作『Carnaval De Luz』(邦題:光の祝祭~カルナバル・デ・ルス)を11月13日にリリースすると発表した。ジ・エッジは新作について、こう語る。「雑然としていて、挑発的で、神聖な曲のコレクションだ。そしてU2のレコーディング史上初めて、フラットワウンド弦も使っている。まあ、それだけ言っておこう」またボノはこう語る。
「さあ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい! 紫の靴下も、傷ついた心も、バラ色の無邪気さも持ってきてくれ……鏡の館で驚く準備をしておいてほしい。大音量のギターも、深いベースも、恍惚としたリズムもある。そして、そう、銀色の涙だって少しばかり登場する!
というのも、僕らの“光のカーニバル”のすぐ外、そう遠くない場所には、あらゆる種類の生き物がいるからだ……僕らに創造性をもたらしてくれるのと同じ想像力が、モンスターを生み出すことだってある。だから僕らはドラムをもっと大きく鳴らす。もっと大きな火を焚く。物語をもっと突拍子もなく、もっと面白くする。メロディをもっと甘くする。そして歌は、光り輝かなくちゃならない。なぜなら、世界が闇の中にあるのなら、僕らまで闇の中にいるわけにはいかないからだ」
U2、バンド結成50周年の年に、9年ぶりの新作『Carnaval De Luz』を11月13日にリリースと発表。なんとドリー・パートンとの共演曲も収録。新曲MVも解禁 - pic by Michael Schwartzpic by Michael Schwartz

トラックリストもすでに発表。
1.Go (Carnaval De Luz)
2.La Reina
3.Street Of Dreams
4.The Mirror Maker (Rosalía)
5.Superficiality
6.If The World Is At War We Better Not Be
7.Silencio
8.The Greatest Show On Earth
9.Glorify
10.Midnight Sunshine
11.Can’t Stop Us Now
12.Torn (Feat. Dolly Parton)これを見て分かるように、なんと最後にドリー・パートンとの共演曲が収録されている。彼女は、8月25日に亡くなったばかりだが、プレスリリースによると、「残念ながら結果的に、これが彼女にとって最後のレコーディング・ボーカルとなった」ということだ。今作は、ジャックナイフ・リーがプロデュース。
ブライアン・イーノが“Go(Carnaval De Luz)”,“The Greatest Show on Earth”, “Can’t Stop Us Now”の共作でシンセサイザーで参加。
マーティン・ギャリックスが“Glorify”を共作、ダニエル・ラノワが、“Torn”でペダル・スティールを演奏。
“Silencio”ではライアン・テダーが追加プロデュースを手がけている。テーマは、スピリチュアリティ、友情、自由、そして暗く忍び寄る力に直面しながらも持ち堪えること。
サウンドは、U2の最も実験的なサウンドの曲の他、“The Greatest Show On Earth”、“Glorify”、”Midnight Sunshine”など厳格に構築されたソングライティングも共存。また、今回公開されたセカンドシングルとなる“Silencio”は、初期のサーフ・パンク的な生意気さに捧げた2分35秒の曲だ。また、このアルバムは、2026年初頭にサプライズで発表された2枚のEP『Days of Ash』『Easter Lily』と同時期にレコーディングされたもの。
2枚のEPは、典礼暦に沿って発表され、時系列上、今作『Carnaval De Luz』は、その前に位置し、そこに座り、立ち、踊る作品。この2枚のEPと、新作を繋げる役割なのが、新作の最後に収録されたパートンとの共作。“Torn”は壊れてしまった家族の絆を描く悲痛なカントリーソングだ。U2は、50周年を迎える今年計24曲の新曲をリリースすることになる。
U2、バンド結成50周年の年に、9年ぶりの新作『Carnaval De Luz』を11月13日にリリースと発表。なんとドリー・パートンとの共演曲も収録。新曲MVも解禁 - pic by Viviane Sassenpic by Viviane Sassen

“Silencio”(沈黙)のMVは、今年はじめにメキシコシティで撮影。メキシコ系アメリカ人監督デュオ、クリクア(Cliqua)のパスクアル・グティエレスとラウル “RJ” サンチェスが監督を務めている。ファーストシングルの“Street of Dreams”も同じ監督でメキシコシティで撮影されている。
U2、バンド結成50周年の年に、9年ぶりの新作『Carnaval De Luz』を11月13日にリリースと発表。なんとドリー・パートンとの共演曲も収録。新曲MVも解禁 - pic by Hector Vivas/Getty Images for U2pic by Hector Vivas/Getty Images for U2

セカンドシングル“Silencio”のMV。
歌詞の内容は、前半では、赤ん坊が泣かない静けさ、母親のため息、海の音が聞こえる”静けさ”など、より穏やかで神聖な“Silencio”が広がるが、後半になると銃声、口を封じること、ペッパースプレーなど、権力の抑圧によって生まれる“沈黙”へと変貌する。「In the silence the devil rock and roll」(悪魔がロックンロールする)という歌詞が印象的でU2らしい。悪魔だけが自由に騒ぎ踊っている不穏な光景が広がる。安らかな”静粛”から一転、沈黙の強制が、悪を野放しにするという、逆説を描いた曲だと思う。そして、その実はシリアスなテーマを、U2がミラーボールだけが輝く誰もいないクラブで演奏するという、少し遊び心のあるMVにしたところもポイントなのではと思う。アルバムの予約も開始している。

今作には明らかに、メキシコやラテン・カルチャーを強く意識した要素がある。アルバムタイトルにはじまり、“La Reina”、“Silencio”、“Rosalía”といったスペイン語の曲名、そして“Street of Dreams”、“Silencio”と2本のMVをメキシコシティで撮影していることまで、その世界観は一貫している。そして、アメリカで移民をめぐる問題が大きな争点となっている今、メキシコを舞台に「光のカーニバル」を掲げるこの作品が、どのように受け取られるのかも興味深い。アルバムの発売日は、11月3日のアメリカ中間選挙からわずか10日後の11月13日。そのタイミングも含め、この作品がどのように響くのか注目したい。
U2、バンド結成50周年の年に、9年ぶりの新作『Carnaval De Luz』を11月13日にリリースと発表。なんとドリー・パートンとの共演曲も収録。新曲MVも解禁 - pic by Anton Corbijnpic by Anton Corbijn
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