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開演10分前、ASTRO ARENAのフロアには観客が押し寄せて、早くも熱気に包まれている。人々が見つめる先にあるのは、シンセとラップトップの牙城。人の背丈ほどに組まれたこのコックピットに鎮座するのは、小室哲哉だ。ソロでのセット、かつ事前に本人のtwitterで「サプライズゲストも」なんてひとこともあって、なにをやってくれるのか、期待感たっぷり。会場は、フロアもスタンド席も、みっちりと人で埋まっていった。

会場が暗転すると、どよめきにも似た歓声と、大きな拍手が起こる。ラップトップの明かりだけが灯っているステージに、いよいよ本人が登場すると、歓声はいちだんと大きくなった。 その歓声を覆うようにして、まずはシンセの音量を上げ、ビートに合わせてガッツポーズをしながら、会場の鼓動を上げていく小室哲哉。H Jungle with tなど、ヒット・チューンのフレーズを盛り込んだりしながら、重低音とシンセで会場を舐めるように蹂躙。爆発直前のスリリングな時を逃さぬように、食い入るようにステージを見つめる観客。ビートに乗りながらも、何がはじまるの? どんな曲をやるの? とまだ互いの様子を探るような緊張状態があった。が、そんな均衡を破ったのが、「元気ですか、幕張!」と、ステージへと登場した、Zeebra、DABO、SIMONの3人。そして、“The Generation”を披露、エレガントなEDMに劇薬をぶちこんだようなライムでパワフルにステージを跋扈しながら、フロアを盛り上げていく。ここでステージとフロアが急接近したASTRO ARENAだった。

その後もヒット・チューンを混ぜながら、心地好くフロアを揺さぶっていったが、TM NETWORKの“GET WILD”で再び3人が登場。あの、センチメンタルで繊細な“GET WILD”のメロディをバックに、迫力のラップを叩き込んでいく。トゥーマッチだけれど、むちゃくちゃ面白い。コックピット内で会場が一体化していくのを見ながら、とても楽しそうに、ぐーっとラウドにサウンドをドライブさせて、拳を振り上げている小室哲哉の姿もまた新鮮。ラストの“ROCKET DIVE”(hide)では、シンセをひとつ取り外すと、抱えてプレイしながらステージ前へと躍り出た。その姿に拍手喝采。個人的にはショルキー姿もちょっと拝見したかったけど。(吉羽さおり)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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