今年は満を持してのメジャー・デビューを果たしたグッドモーニングアメリカ、2年ぶりのCDJに3日目COSMO STAGEのトリとして堂々凱旋！　まずはお馴染み、ベース・たなしんによる「この時間にこの場所を選んでくれたみんな、本当にありがとう！」という陰アナウンスがCOSMO STAGEに響きわたる。「でも、この時間にこの場所を選んでしまったということは、（裏のEARTH STAGEでライヴをやっている）BUMP OF CHICKENを観れないっていうことですよね。というわけでバンプの名曲を歌いながら登場したいと思います！」と“天体観測”を熱唱しながら登場したたなしん、何故か『あまちゃん』みたいな絣袢纏を着ていて、渾身の「じぇじぇじぇ！」。早くも大爆笑に包まれるCOSMO STAGEである。そのまま“キャッチアンドリリース”へ雪崩れ込めば、ぐいぐいと邁進するバンドサウンドに乗って、一丸のハンドクラップとハイジャンプが勃発。“未来へのスパイラル”では初っ端からシンガロングが吹き荒れて、凄まじい一体感が築かれていった。

「おもてな」「しー！」「倍返」「しー！」と今年の流行語でコール＆レスポンスを展開した後は、「倍返しにちなんで、今日は特別に『倍・ファイヤー！』をしたいと思います」と、衣装を脱いでパンツ一丁になりながら告げる、たなしん。いつもは片手を突き上げて行うファイヤーを、今日はCOSMO STAGE中の両手が突き上がって「倍・ファイヤー！」。弾むようなリズムの“だけど不安です”、かつてなくメロディアスな1月8日リリース予定の新曲“イチ、ニッ、サンでジャンプ”、噴き上がる炎のようなギター・イントロから突入した“ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ”と畳みかけて、フロアを上下左右に揺さぶっていく。そして「2年ぶりのステージ、すごく楽しみにしていました！」と口を開いたギターの渡邊幸一、「僕たちバンドを13年間続けてきたんだけど、決して順調に来ていたわけじゃなくて。メンバーチェンジも活動休止も経験して、誰も僕らを見てくれなかったとき、絶対COUNTDOWN JAPANに出てやるって思ってバンドをやってきました」と当フェスへの並々ならぬ思いを告げて、本編ラストの“餞の詩”へ。金廣真悟（Vo・G）のエレキの弾き語りから、バーッと視界が開けるような雄大なサウンドスケープを描き出し、メンバー全員で深々とお辞儀をして感動的なフィナーレを迎える。

……が、アンコールではAKB48のコスプレをした、たなしんが登場。「最近ツイッターとかで（自分のことが）コスプレとかして段々キモくなってるとか言われてるけど、たなしんのことは嫌いでも、グッドモーニングアメリカのことは嫌いにならないでください！」と懲りずにネタを投下したと思いきや、「来年もみんなを思いっきり楽しませたいと思います。でも楽しむの、来年じゃなくね？　いつ楽しむの？」「今でしょ！」と再び流行語でのコール＆レスポンスを敢行。「今年一番の声、お願いします！」（金廣）と放たれた“空ばかり見ていた”では、地底から天空へと一気に駆け上がるようなバンドサウンドで再び大きなシンガロングを発生させて、3日目COSMO STAGEを盛大に締め括ってみせた。熱きメッセージが迸る、パワフルなロックを叩きつけてくれたグッドモーニングアメリカ。笑いと感動のアクトをありがとう！（齋藤美穂）