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COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
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COUNTDOWN JAPAN 13/14、数々のドラマを生み出したMOON STAGEの全行程を締め括るアクトは、名門バークリー音楽大学(米)で出会ったという4人組、Hemenwayだ。2013年1月から10ヶ月/10作連続の配信シングル・リリース、12/25にはその集大成となる初のフル・アルバム『The Music』をリリースしたばかり。経歴からして信頼感は抜群なわけだが、いやもうバンドとしての完成度がハンパない。Charm(G)の、電光石火のギター・ソロによる雄弁なプレイといい、スピードと安定感を兼ね備えたOgaching(B)&Toshi(Dr)のリズム・セクションといい、美しいハーモニー・ワークといい素晴らしい。何より、Isaac(Vo・G)の伸びやかで男の色気に満ち溢れた歌声も華がある。オープニングの“Listen”から、よりダンス性を纏ってオーディエンスのスウェイを誘う“The Music”にかけて、ちょっと呆気に取られてしまった。

「Happy New Year, COUNTDOWN JAPAN!! 明けましておめでとうございます! こんばんは、というか、おはようございます、だね」。日・英・韓のトリリンガルだというIsaacが語り出す。「僕とCharmは3年前に日本に来たんだけど、アメリカ人なんだけどね。こうして年越しのイヴェントに出るのは初めてで、すごい憧れてました。日本に受け入れて貰えた、みたいなね」。そして最新アルバムからの“半分人間”では、Hemenwayの表現ポテンシャルが全力で牙を剥く。嵐のような展開、火薬仕掛けみたいなサウンドと、毛が逆立つような体験を味わうことになった。“Dream Fighter”→“フューチャー考察”→“幻想とダンス”と続く中では「もうカウントダウンとか関係ないんだよ! 前に進んで行こうぜ!」と煽り立てて、鉄壁なロック・パーティーが繰り広げられる。クライマックスは爽快な逃避行へと連れ去る“Escape”、そして共有する時間を強く抱きしめる“バイマイサイド”だ。「2014年、最高の年にしましょう! お互い頑張ろうね!」という言葉も残して、日本の新たな夜明けに衝撃とポジティヴな気持ちをもたらしてくれたHemenwayであった。(小池宏和)




この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

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