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COUNTDOWN JAPAN 13/14 公式サイト
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カゴメ「野菜生活100」CM曲“ラジオ体操の歌”で聴かせた歌声で、よりいっそう注目を集めたシンガー奇妙礼太郎、いよいよCOUNTDOWN JAPANのステージに登場である。総勢11名のビッグバンドを率いてステージに現われた礼太郎、「イェイ、よろしく! COUNTDOWN JAPAN、くだらねえ歌、歌うよ」と語り、10月にリリースしたアルバム『仁義なき恋愛』収録のナンバーをはじめとする楽曲を披露する。彼が歌い出した瞬間に、ASTRO ARENAは完全にその歌声の虜になった。スイングバンドの華やかなサウンドをバックに歌う、フリーキーで、朴訥としていて、それでいて強烈に聴き手を惹き付ける求心力のある歌声。本当にすごいシンガーだ。

曲が終わるごとに、大歓声を上げるオーディエンスを楽しそうに見回す礼太郎。なぜかMCではずっと「フフフ」と笑いながら、別段曲とは関係のない話を始めるのだった。「フフフ。矢沢永吉さんを見に武道館に行ってきました。タオル買いました。かっこ良かったよ、かっこ良いんだよね。『今から矢沢、たっぷり2時間みせます、よろしく』って。『おお〜』だね」とか、「ヘイ!(笑) 特に言うことねえわ。ヘイ!(笑) フゥ! 本当の愛を知ってるかい? どうでも良いけどね。トイレ行きたいよね(笑)」とかMCまで実にフリーキー。別に斜に構えているわけではない。きっと自分を飾ったりできない男なのだろう。そんな男だからこそ、泥臭くも真っ直ぐで、どうしようもなく人の心を捕らえて放さない歌を歌えるのだろう。この歌声に触れて、彼のことを嫌いになる人はひとりもいないに違いない。

「大好きな曲を歌いたいと思います。がんばって聞いてください(笑)」と某カヴァー曲を歌えば、オーディエンスからは大、大、大歓声。気を良くした礼太郎は、フロアに向かって投げキッスをしている。憎めない人だ。最後はオーディエンスとのコール&レスポンスも飛び出し、ASTRO ARENAに親密な空気感が広がった。鮮烈なインパクトと、深い余韻を心に残すステージだった。(大山貴弘)





この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。
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公式スマートフォンアプリ登場 COUNTDOWN JAPAN 13/14

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