3月11日に届けられる全曲新曲のニューアルバム『心音』。そのタイトルチューンが先行配信された。作詩・作曲は北川悠仁、編曲・サウンドプロデュースは釣俊輔。《左心房が送り出した 駆け巡る紅き動脈を/今日もまた流れてゆく/ひたすらに ただひたすらに》という歌い出しからして、生命の鼓動を確かめるような言葉選びと息遣いが響き渡る。長いキャリアの節目節目で「生命」の大きなテーマに向き合ってきたゆずが、その根源を問いただすような力強いナンバーに仕上げられた。音源でのコンテンポラリーなフォークロックサウンドはふくよかで奥行きがあり素晴らしいが、盛大なシンガロングを誘発してやまない熱いコーラスのデザインにしても、来る弾き語りツアーでの大活躍が目に浮かぶようである。最短距離のど真ん中ストレートであなたの鼓動を確かめにくる最新ゆずアンセム。驚くほど野心的な音楽的冒険を繰り広げてなお、この根源的な響きをつかまえることができる芯の強さに舌を巻く思いだ。アルバムも楽しみ。(小池宏和)
『ROCKIN'ON JAPAN』4月号のご購入はこちら
*書店にてお取り寄せいただくことも可能です。
ネット書店に在庫がない場合は、お近くの書店までお問い合わせください。
回帰ではない、辿り着いた根源
ゆず『心音』
発売中
発売中
DIGITAL