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音楽用語で「壮大な」という意味を持つEP『Grandioso』。空や宇宙の言葉が並ぶ4曲は、その名の通り、壮大な物語のよう。それはバンドのドラマにとどまらず、あなたの人生に寄り添い、あなたを物語の主人公にしてくれる。現状を変えたいともがく誰かや、夢や理想を全速力で追いかける誰かを《この星から抜け出せるさ》(“光の歌”)、《明けないで夜よ 覚めないで夢よ》(“彼方満天”)と、広大な夜空に押し上げたかと思えば、パンキッシュで鮮やかなサウンドの“燕疾走”では、雨粒をもものともせずにあなたと一緒にこの空を駆け抜ける。そんなEPを締めくくるのは“黄金町”。アコギのサウンドが印象的なこの曲は、まるでエピローグのように、夢に向かって走り、日常に立ち向かっている主人公に、帰る場所や安心できる拠り所を思い出させてくれる。勢いと空想だけではない、現実とつながる深みを与えるこのエピローグがあるからこそ、私たちはMay Forthが描き出す物語に感情移入せずにはいられない。(田島梨々夏)(『ROCKIN'ON JAPAN』2026年10月号より)May Forthはあなたと物語を紡ぐ
May Forth『Grandioso』
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