先月から盟友フー・ファイターズの北米スタジアム・ツアー「Take Cover」に帯同しているクイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ(以下QOTSA)が、3年ぶりのスタジオアルバム9th『パーフェクス』を10月末にリリースすることが決定!インディの名門マタドールに移籍してから早13年。その間に、彼らは初の全米1位作『…ライク・クロックワーク』(13年)、ポップ界の伊達男:マーク・ロンソンと組んでグルーヴ面を研ぎ澄ました『ヴィランズ』(17年)、オルタナハードロックの猛者の格を改めて印象づけた『イン・タイムズ・ニュー・ローマン…』(23年)と、作品ごとに存分に羽を広げてきた。俗に「マタドール三部作」とも称されるこれら3枚はまた、ディーン・フェルティタ、マイケル・シューマン、ジョン・セオドアがフルタイムメンバーとして徐々にQOTSAという生体/音楽オーガニズムに溶け込んでいく過程でもあった。『パーフェクス』は、そうやって勝ち取った美しい調和を堪能できるアルバムだ。主格ジョシュ・ホーミとマイケルがプロデュースを担当し、過去以上にジェントルでメランコリックなメロディとアコースティック主体な音作りが光る。ダーク&ヘヴィな持ち味も健在なのでご安心を。だが、まずはアウトローカントリーの才媛ニッキー・レイン(彼女の秀逸な4作目『Denim & Diamonds』はジョシュが手がけた)をフィーチャーした、先行曲“イージー・ストリート”にトライしてみていただきたい。「戦士の休息」なんてフレーズがつい浮かぶ、週末に見る白日夢を思わせるムード。真心のこもった歌声と、それを支える控えめながら神経の行き届いたパフォーマンス……。目下の最新作『アライヴ・イン・ザ・カタコンブ』(25年)収録時にジョシュは体調を悪化させ、生死の淵をさまよった。そんなトランジション体験と1年近い快復期を越えて生まれた本作は、生きる喜びと悲しみを別の視点から描いている。QOTSAはまたひとつ大きくなり、音楽集団として再び新たなピークを迎えた。約2年ぶりとなる11月の来日公演は、その姿を目に焼き付ける絶好のチャンスだ。 (坂本麻里子)
クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジの記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』10月号に掲載中です。
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