オープニングの“サティスファクション”から圧巻だった。メンバー全員が純白の衣装に身を包んだSCANDALは登場するなり完全に戦闘モードで、「JAPAN、楽しんでいこうぜ! 年末のどこのフェスよりも熱いライヴにしようぜ!」(HARUNA)と血気盛んに客席を煽ってみせる。ヘヴィ・ロック調の“EVERYBODY SAY YEAH”では重厚なギターリフとビートがフロアを突き上げるように鳴り響き、サビではフロア一丸のジャンプと「EVERYBODY SAY YEAH!」のコール・アンド・レスポンスがバッチリと決まる。「もっともっと声出して行こうぜ!」(HARUNA)と立て続けに“恋のゲシュタルト崩壊”へなだれ込み、ギターの代わりに拡声器を手にしたHARUNAは、ステージ狭しと動きまわって観衆を扇動。さらに“下弦の月”では饒舌なソロパートも披露され、ライヴバンドとしての力量を見せつける。デビュー5周年にあたる2013年は、3月に積年の夢であった大阪城ホールワンマンを成し遂げ、キャリア最大規模となるホールツアー「SCANDAL HALL TOUR 2013『STANDARD』」も大盛況を収めるなど、まさに飛躍の一年であったことを伺わせる堂々たる熱演だ。
終盤、ようやくひと息ついて「すごい、なんだこの人の数は!」とRINAが興奮気味にMC。「これだけの人がSCANDALを選んでくれたと思ったら感激するね。夢みたいな景色をありがとうございます!」、「今年に悔いを残さないように、来れなかった人のぶんまではっちゃけて、全力を出しきっていきましょう!」と呼びかければGALAXY STAGE一丸の大喝采。「次の曲は、今日SCANDALを選んでくれたみんなに聴いてほしいと思ってチョイスした曲です。踊って帰ってください!」(RINA)と鳴らされた“OVER DRIVE”で再び沸点へと駆け上がり、チャーミングなコーラスワークに場内が一時に華やぐなか、最終曲“太陽と君が描くSTORY”ではGALAXY中にタオルが振り回されて、真っ赤に発熱するような熱狂のど真ん中でライヴはフィニッシュ! 年明け2月にはT.M.Revolutionとのスプリット・シングル発売を控えるなど、引き続き2014年も彼女たちから目が離せそうにない。(奥村明裕)
この4日間の模様を凝縮した別冊付録を、「ROCKIN'ON JAPAN3月号(1/30発売)」に封入! 全ライヴ・アクトのセットリストは、そちらに掲載されます。