【特集】Travis Japanと共に、「時空を超えた音楽の旅」へ。エンターテインメントの真髄が詰まった最新ツアー、初日公演をレポート

【特集】Travis Japanと共に、「時空を超えた音楽の旅」へ。エンターテインメントの真髄が詰まった最新ツアー、初日公演をレポート
今年も、Travis Japanの快進撃が止まらない。遡ること1年前、2025年1月から約半年にわたる全国ツアー「Travis Japan Concert Tour 2025 VIIsual」を敢行し、7月から約3ヶ月にわたる2度目のワールドツアー「Travis Japan World Tour 2025 VIIsual」へ。そのまま足を止めることなく、12月に3rdアルバム『’s travelers』をリリースし、そして今年の1月から同作を掲げた全国ツアー「Travis Japan Concert Tour 2026's travelers」へと繰り出した。次々と国境を越えながら、世界共通言語としての歌とダンスにさらなる磨きをかけ続ける7人は、きっと2026年も今まで以上の進化や躍進を見せてくれることだろう。今回は、1月4日、横浜アリーナで行われた「Travis Japan Concert Tour 2026's travelers」の初日公演の模様をレポートしていく。

ライブの前には、メディアを対象とした囲み取材が行われた。今回のツアーのプロデュースを務めた松倉海斗は、ツアーの見どころについて、「世界観たっぷりの、そしてなおかつ、テーマパークのアトラクションに乗っているような感覚になれる新感覚エンターテインメントをお届けしたいなと思っております」と答えた。そして、ツアーの鍵となる苺のタイムマシーン「's travelers falcon1028」の名前の由来について、『's travelers』と語感が近い苺(strawberry)がモチーフになっていることを説明した上で、「1028は、10月28日、僕たちのデビュー日です。思い入れがあるんで、ちょっと詰めさせていただきましたね」と明かした。

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2025年1月からスタートした前回のツアーの開幕時、体調不良のため休養していた川島如恵留は、今回7人でツアー初日を迎えられることについて、「僕、2025年はこの会見をテレビで観させてもらってて、みんなが頑張ってるのを観れてすごく嬉しかったんですけど、やっぱどこかちょっと寂しい思いもあったので、こうして7人で横アリのステージに新年に立てるのを本当に嬉しく思います。7人で、めちゃくちゃいいものを届けるってみんなで決めてきたんで、いいものを期待しててください」と語った。

話題は、2026年の抱負へ。まず、松田元太は、「新年からこうやってファンのみんなと会えてライブができるので、もうとにかく楽しみながら、風邪をひかない、いっぱい寝る、いっぱい食べる、いっぱいファンの子と会う時間を増やす、で、いっぱい寝る! 俺は寝ます! で、身長伸ばす。バスケットボールプレイヤーになる!」と宣言。それを受けて、中村海人は、「Travis Japanがいろんな人に知ってもらえる1年になったらいいなと思うので、健康に気を付けながら、いっぱい寝たいと思います」と続ける。

吉澤閑也は、「やっぱり元太も言ってたとおり、皆さんに会える機会をたくさん増やしたいので、フェスとかも出たいなって思ったり、テレビ番組もたくさん出て認知度を上げて、『お、Travis Japanじゃん。ダンス上手い子たちだよね』『歌上手い子たちだよね』って思ってもらえるような年にしたいなと思います」と語り、続けて七五三掛龍也は、「僕はTravis Japanで、いろんなランキングでトップを取りたいです。今、歌って踊れるアイドルグループがたくさんいると思うんですけど、アイドルの中でもTravis Japanがトップだなって思ってもらえるような、そんな活躍ができるような年にしたいです」と野心を伝えた。その流れで松倉は、「Travis Japanで『THE FIRST TAKE』に出たい。僕たち、ダンスを武器にしてるんですけど、歌にも本当に磨きをかけてるので、そこでも勝負できるんだぞっていうところを見せつけたいなっていう思いもあって」と語った。

最後に、リーダーの宮近海斗が、ファンへの想いを語る。「(今回のツアーを)観に来てくれる方には最後まで届けきるっていう想いで、今日初日を迎えます。観に来れないって方にも、いつかどうにか届けられるように、その先の希望を持って、胸を張ってステージを楽しみたいと思いますので、応援のほどよろしくお願いします」最後に「みんな、2026年も愛してるよ〜」と溢れんばかりの愛を伝え、囲み取材は幕を閉じた。

いよいよライブの時間。昨年12月にリリースされた最新アルバム『's travelers』は、1950年代から現代に至るまでの様々な年代の音楽を束ねた、いわば「聴くタイムマシーン」のような作品だった。そうしたアルバムを掲げた今回のツアーのテーマは、「時空を超えた音楽の旅」。開演前の会場には、幻想的でスペーシーなSEが響いていて、ツアーロゴが大々的に映し出されたスクリーンには、たくさんの白い光がまるで無数の星のように煌めいている。松倉が囲み取材で「テーマパークのアトラクションに乗っているような感覚になれる新感覚エンターテインメント」と表現していたように、開演前から既に、SFファンタジーの世界に身を置いたような高揚感が沸き立ってくる。

「Have a nice trip!」というアナウンスのあと、スクリーンに、苺のタイムマシーン「's travelers falcon1028」に搭載されているAIコンピューター・トラベリーが登場し、マシンの乗員である観客に向けて「時空を跨ぎ、様々な時代へとお連れいたします」と呼びかける。そのあと、ナビゲーションシステムロボット・TJ-07が登場。どうやら、起動システムの合言葉であるコードワードを忘れてしまったらしい。トラベリーが「おっちょこちょいなTJ-07のために、皆さんの力をお貸しいただけますでしょうか?」と観客に問いかけ、トラベリーの質問に答える形で観客が3つのコードワードを叫ぶ。すると、無事にシステムが起動。カウントダウンのあと、スクリーンが左右に開き、その奥から、天高く吊るされた「's travelers falcon1028」が現れる。その中には、宇宙服のようなシルバーの衣装を纏った7人の姿。驚きと喜びの声が収まらぬ中、1曲目の“GRAVITATE”へ。《君のいる方へ/そばにいたい》という歌詞とリンクするかのように、7人を乗せた「's travelers falcon1028」が天高く吊るされたまま力強く前進。そして、上昇したセンターステージの上に着地し、円形のフォーメーションでパフォーマンスを展開。あまりにも圧巻の幕開けだ。続いて、1970年代のディスコサウンドをフィーチャーした“Disco Baby”へ。7人は、回転するセンターステージの上から《踊れ》《さわげ》と何度も観客をアジテートする。その呼びかけに応え、大きな声を重ね、ペンライトを高く掲げる観客。まだライブは始まったばかりではあるが、まさに《既に究極なクライマックス》のような盛り上がりだ。

【特集】Travis Japanと共に、「時空を超えた音楽の旅」へ。エンターテインメントの真髄が詰まった最新ツアー、初日公演をレポート

新年1発目のライブということで、松田が「あけおめー!」と高らかに叫び、宮近は「みんな、『Travis Japan Concert Tour 2026 's travelers』始まったぜ。忘れ物はないかい。最高の旅にしようぜ、よろしく!」と呼びかける。いくつかの楽曲を挟み、ここで“時空を超えた音楽の旅”は新たな展開へ。タイムスリップした先の時代は1950年代。ここから「50’s BROADWAY MUSICAL」が幕を開ける。ブロードウェイの赤いカーテンを模したスクリーンが左右に開き、その奥から黒いタキシードに身を包んだ7人が優雅に大階段を降りながら登場。そして、50年代のスウィングジャズ風の“Welcome To Our Show Tonight”へ。火花によって派手に彩られたステージで繰り広げられる豪華絢爛なエンターテインメントショーに、思わず惚れ惚れしてしまう。

次の時代は、1980年代。「80’s AMUSEMENT ARCADE」と題されたこのブロックでは、カラフルな映像演出やポップな衣装によって、80年代のレトロゲーム風の世界が立ち上がっていく。メインステージだけでなく、センターステージや後方ステージ、また、それぞれを繋ぐ3つの花道をフル活用しながら、全方位の観客と熱いコミュニケーションを重ねていく7人。“Precious”では、メンバーが交代してセルフィースティックで動画を撮影しながらパフォーマンス。メンバー間のカジュアルなやり取りや掛け合いを存分に堪能できる時間となった。そして、ここでMCへ。松倉は、2025年3月からアルバムの制作を始め、また、9〜10月頃から今回のツアーの準備を進めていたことを振り返る。宮近が「約1年かけて、皆さんのもとにやってきました」と告げると、会場全体から温かな拍手が送られる。続けて松倉は、「's travelers falcon1028」には7人分の座席しかないものの、「みんな乗ってるからね」と観客に呼びかけ、川島が「みんな、乗り心地はどうですかー!」と問いかけると並々ならぬ大歓声が巻き起こる。会場は広大だが、まるで7人と同じマシンに搭乗しているような温かく親密な距離感を感じられる一幕だった。このブロックを締め括ったのは、先んじてワールドツアーで披露されていた“Okie Dokie(-Acoustic Ver.-)”。松倉が奏でるアコースティックギターに合わせて、ピースフルなバイブスがたおやかに広がっていく。観客がペンライトを左右にウェーブさせながら7人のパフォーマンスを彩る展開を含め、とても美しい時間だった。

気づけばライブは後半戦。「90’s ROMANCE MOVIE」のブロックでは、その言葉の通り、90年代のロマンス映画を彷彿とさせる世界観へと誘われる。言葉を失うほど美しい旋律に乗せて届けられる凛とした響きの歌声。それまでの展開を通して熱し切っていた会場の空気が“Forever Blue”によって一瞬で変わる。続く“Maybe”における椅子を駆使したパフォーマンスにもグッと引き込まれた。「's travelers falcon1028」にエラーが起きてしまうものの、観客が力を合わせてペンライトでコードマークを完成させることで緊急事態を乗り切り、いよいよ最後のブロック「XX’s FUTURE」へ。特に圧巻だったのが“My Bestie”。近未来を思わせる緑のレーザーが鮮烈に照射される中、センターステージが回転しながら螺旋状に変形。その上で揺るぎない友情を情熱的に歌い上げていく7人。その熱量はその後の楽曲へと引き継がれていき、ついにラスト2曲。重厚な4つ打ちのビートが否応もなく身体を踊らせるEDM ナンバー“踊らなきゃ損”では、まさに《光る7色のライト浴びて》という歌詞の通り、7人が7色のペンライトの光に照らされながら花道を闊歩してセンターステージへ。そして本編ラストの“Teenage Dream”では、センターステージに降下した「's travelers falcon1028」に7人が乗り込み、上空を移動しながらメインステージへ。松倉が「Everybody! Singing!」と呼びかけると会場全体から壮大なシンガロングが巻き起こり、カラフルな紙吹雪が高らかに舞う。最後に、宮近が「みんな、最高の旅になったかい!」「俺たちも最高の旅になりました!」と万感の想いを叫び、スペースオペラのフィナーレを思わせる荘厳なSEが鳴り渡る中、7人を乗せた「's travelers falcon1028」がスクリーンの奥へ消えていく。大迫力にして特大の感動をもたらす大団円。アンコールではトロッコに乗って上階の観客と至近距離でコミュニケーションを重ねながら、日替わり曲“Disco Baby”を含む計6曲を披露。最後に松倉は、「みんな、ありがとう。最高の幕開けでした。最高のツアーにしましょう。本当にありがとうございました!」とめいっぱいの感謝を叫び、ステージを去っていった。

【特集】Travis Japanと共に、「時空を超えた音楽の旅」へ。エンターテインメントの真髄が詰まった最新ツアー、初日公演をレポート

約2時間半、合計32曲。総じて、エンターテインメントの真髄を高濃度で凝縮したような極上のライブ体験だった。アルバム『's travelers』が、彼らの多様なルーツや、それに伴う幅広い表現力を示す作品であったように、今回の「Travis Japan Concert Tour 2026 's travelers」は、Travis Japan流ライブエンターテインメントの奥深き可能性を高らかに提示するツアーであると思う。彼らが誇るエンターテイナー精神には、限りなどない。きっと公演を重ねていくにつれて、さらなるビルドアップや洗練を見せていくはず。これからツアーに参加する方は、ぜひ、Travis Japanの最新にして、現時点における最高傑作のエンターテインメントショーを、思いっきり堪能してほしい。(松本侃士)


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